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村瀬俊朗 連載「チームで新しい発想は生まれるか」

新しいものを生みだすことを誰もが求められる時代。個人ではなくチームでクリエイティビティを発揮するには何が必要なのか? 凡庸なチームと創造的なチームはどう違うのか? 多様な意見やアイデアを価値に変えるための原則はなにか? チームワークのメカニズムを日米で10年以上にわたり研究してきた著者が、チームの創造性に迫る。

チームが一体となって動くための「共有認知モデル」(村瀬俊朗:早稲田大学准教授)

チームが一体となって動くとは、どういうことだろう。 私は普段スポーツをほとんど観戦しないが、たまたまサッカー日本代表の記事を目にし、「チームが一体に動くこと」がいかに結果に直結するかを再認識させられた。 「やっぱりサッカーを知らなすぎるというか。僕らが。」(1)。これは、東京五輪男子サッカー3位決定戦のメキシコ戦で敗れた際の田中碧選手の言葉だ。なぜこのようなことを口にしたのか。田中選手によると、1対1の局面において日本の選手が劣っていたわけではないが、2対2、3対3となるに

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なぜある人は失敗に押しつぶされ、別の誰かは耐え抜けるのだろう。(村瀬俊朗:早稲田大学准教授)

遠藤章博士をご存じだろうか。コレステロール値を低下させるコレステロール合成阻害剤の1つ「コンパクチン」を発見した科学者である。 コンパクチンは、三大死因の2つである「冠動脈疾患」と「脳血管疾患」の予防と治療に有効な合成物質と言われ、この疾患に苦しむ患者は国内で1450万人にのぼる[1]。遠藤は当時、三共株式会社(現第一三共株式会社)に勤め、現在はバイオファーム研究所の所長だ。 コンパクチンの発見は容易ではなかった。1971年、遠藤は仲間と共にコレステロール値を低下させる物

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仕事のつながり、心のつながり(村瀬俊朗:早稲田大学准教授)

五月のある夜、ネット論客たちの議論を聞きながら食器を洗っていると、気になる発言が耳に飛び込んできた。 「リモートワークが進むと、仕事の達成度の見える化が顕著になる。今までの社内の無駄話や面倒な人間関係が少なくなり、作業に集中でき、仕事が捗る」 「リモートを活用して効率性を上げられる奴だけが生き残る」 ──なぜか彼らの発言が頭から離れなかった。 私は10年以上前からリモートで仕事をしている。職場には通勤するが(今は在宅ワークだが)、仕事仲間は世界中に散らばっていて、リモ

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コア・エッジ理論で、アイデアに「正当性」を与える(村瀬俊朗:早稲田大学准教授)

巨大製薬会社ファイザーに勤めるジョージ・コヘンは、ある日こんな妄想を抱いた。 「社内の優秀な人材が、重要な業務により多くの時間を費やすことはできないだろうか?」 そしてコヘンは2005年、米国の内外に簡単な作業を発注できる社内向けサービス「pfizerWorks」を開発する[1]。コヘンの同僚に試作品を試してもらうと、その多くが気に入り継続を希望した。 しかしpfizerWorksはサイドプロジェクトとして始動したため、費やせる予算と時間に限りがあった。コヘンは社内でよ

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なぜ「心理的安全性」が必要なのか

近年、ビジネスや組織論の文脈て注目されている「心理的安全性」。様々な誤解も生じているこのコンセプトの本質は何か、そして、これからの組織にとってなぜ必要なのかを考えます。

『心理的安全性のつくりかた』の著者が語る『恐れのない組織』の魅力

多くの読者から称賛され、ビジネス書大賞2021マネジメント部門賞を受賞した『心理的安全性のつくりかた』。著者の石井さんは、その受賞スピーチで『恐れのない組織』をオススメ本として紹介してくださいました。石井さんは、この本をどう読んだのか。お話をうかがいました。(聞き手・構成:平野) 「心の持ちよう」だけでなく、「働く環境」が大事なんだ――まず、心理的安全性に関心を持ったきっかけについて教えてください。 石井:もともと、一人ひとりが情熱や才能を輝かせるにはどうすればよいか、と

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『恐れのない組織』の「解説」を公開します。

近年、ビジネスや組織論の文脈で注目を集める「心理的安全性」。このコンセプトの提唱者であり、『チームが機能するとはどういうことか』の著者でもあるエイミー・C・エドモンドソン(ハーバード・ビジネススクール教授)の著書『恐れのない組織──「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』を2月3日に発売しました。今回は日本語版に収録した村瀬俊朗さん(早稲田大学商学部准教授)による「解説」を公開します。 51,598 これは、エイミー・エドモンドソン教授の論文と書籍が引用さ

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〈普通の仕事〉にこそ、心理的安全性:篠田真貴子(エール株式会社取締役)

Googleの研究をきっかけに大きな注目を集め、2021年のビジネスバズワードとも言われている「心理的安全性」。このコンセプトの提唱者エイミー・C・エドモンドソン(ハーバード・ビジネススクール教授)の最新刊『恐れのない組織──「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』の発売を記念して、篠田真貴子さんのインタビューをお届けします。(聞き手:英治出版 平野、構成:英治出版 山下) ──ここ数週間、本のタイトルを悩んでいたんです。「心理的安全性」という言葉を使うか、

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『恐れのない組織』の第1章「土台」(冒頭一部)を公開します。

近年、ビジネスや組織論の文脈で注目を集める「心理的安全性」。このコンセプトの提唱者であり、『チームが機能するとはどういうことか』の著者でもあるエイミー・C・エドモンドソン(ハーバード・ビジネススクール教授)の著書『恐れのない組織──「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』を2月3日に発売します。発売を前に、本書より第1章「土台」(冒頭一部)を公開いたします。「不安」や「恐れ」がいかに私たちの行動に影響を与えているか。とある病院の事例から語られます。 私たちが

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場から未来を描き出す

言葉だけでなく「描く」ことで、対話を深める実践について説いた『場から未来を描き出す』。本書を起点に、多様な視点から場づくりや表現について考える。

みんなの笑顔が花開く場づくりをめざして──言葉だけではない場づくりを考える会(田中三枝:英治出版プロデューサー/ABDファシリテーター)

2020年9月に出版した『場から未来を描き出す──対話を育む「スクライビング」5つの実践』。言葉だけでなく、「描く」ことで、対話を深める実践について説いた本です。 英治出版では、この本を起点に6人のさまざまな場づくりの実践者が集う「“言葉だけではない”場づくりを考える会」を開催しました。この勉強会から生まれた参加メンバーによる気づきや、新たな試みの記録をご紹介します。 学びの「地域格差」が消えた!わたしはABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ;以下ABD)という読書会を企

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『場から未来を描き出す』のC・オットー・シャーマー(『U理論』著者)による序文を全文公開します。

9月9日発売の『場から未来を描き出す──対話を育む「スクライビング」5つの実践 』。言葉で問うのではなく、「描く」ことで、対話を深める実践について説いた本です。発売を前に、『U理論』著者のC・オットー・シャーマーによる序文を公開します。 『悲劇の誕生』の中で、ニーチェは、自らが哲学者としてめざすのは「芸術家の観点から科学を見、生命の観点から芸術を見る」ことであると述べています。本書の著者ケルビー・バードはこの本を通じて、スクライビングというソーシャル・アート〔人々の集まりと

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〈語られたがっていること〉ってなんだ?──言葉だけではない場づくりを考える会(しみずみえ:こども×おとな×しごとプロジェクト)

2020年9月に出版した『場から未来を描き出す──対話を育む「スクライビング」5つの実践 』。言葉だけでなく、「描く」ことで、対話を深める実践について説いた本です。 英治出版では、この本を起点に6人のさまざまな場づくりの実践者が集う「“言葉だけではない”場づくりを考える会」を開催しました。この勉強会から生まれた参加メンバーによる気づきや、新たな試みの記録をご紹介します。 語られたがっていること「言葉」って、なんて伝わらないんだろう。 これが、『場から未来を描き出す』という本

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『場から未来を描き出す』の日本語版序文を全文公開します。

9月9日発売の『場から未来を描き出す──対話を育む「スクライビング」5つの実践 』。言葉で問うのではなく、「描く」ことで、対話を深める実践について説いた本です。発売を前に、監訳者で一般社団法人グラフィックファシリテーション協会・代表、英治出版オンラインの連載「“言葉にできない”自分の本音に気づこう」著者でもある山田夏子さんによる日本語版序文を公開します。 仕事を行う中で、今のままの状態で良いとは思っていない。 何かを変えていく必要があるのはわかっているが、何をどう変えていけ

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Teal Impact

『ティール組織』発売から2年あまり。それまで日本でほとんど知られていなかったコンセプトは急速に広まり、実践に取り組む組織も次々と現れている。なぜ「ティール組織」がここまで注目されているのか? これまでどのような取り組みがあったのか? そして、これからどんな動きが生まれるのか? 多角的な視点から、「日本の組織と社会のこれから」を探求する。

6つのGood News!『ティール組織』著者が初めて語った「Purpose Story」動画公開:ティール組織関連セミナーやプログラムをご紹介します

Good News! ①​ 『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんの「Purpose Story」動画公開 2019年9月14日、日本初のティール組織のカンファレンス「Teal Journey Campus」に『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんが登壇。ご自身の人生の旅路を振り返りながら「人生のパーパスをどう探求するか」について語った講演動画が無料公開中です。 ■チャプター 2:09 人生の目的を模索して迷走する日々 6:18 今 私にとって何をすることが

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「核心的な問い」と向き合う恐れをどう乗り越えるか:Teal Journey Campus参加レポート(河合祥希)

『ティール組織』著者のフレデリック・ラルーさんをお招きし、新しい組織の探求者たちが一堂に会する場として開催したカンファレンス「Teal Journey Campus」。2019年9月14日の開催以降、各地でティールをさらに深く学び合うためのさまざまな動きが自発的に生まれています。 あの日、参加者はどんなことを感じ、何を学び、どうその後につながっているのか──。 Teal Journey Campusの参加者から募った「探求レポーター」の方々に、その学びを綴っていただく連載第

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組織は「つくる」のではなく「できていく」:Teal Journey Campus参加レポート(野田愛美)

『ティール組織』著者のフレデリック・ラルーさんをお招きし、新しい組織の探求者たちが一堂に会する場として開催したカンファレンス「Teal Journey Campus」。2019年9月14日の開催以降、ティール組織をさらに深く学び合うためのさまざまな動きが各地で自発的に生まれています。 あの日、参加者はどんなことを感じ、学んだのか――。 Teal Journey Campusの参加者から募った「探求レポーター」の方々に、その学びを綴っていただきます。第2弾の執筆者は、持続可能

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ティールを広げるためには「国家レベルのデザイン」が求められる(早稲田大学ビジネススクール・入山章栄さんインタビュー)

気鋭の経営学者としてビジネスパーソンから支持されている早稲田大学大学院経営管理研究科(早稲田大学ビジネススクール)の入山章栄教授。国内外問わず、さまざまな企業の経営戦略や組織のあり方を見てきた同氏は、これから多くの企業が「ティール組織」に向かっていくことは必然と主張します。その理由や条件などを伺いました。(聞き手:下田理・伏見学、執筆:伏見学、写真:伏見学、カバー写真:Photo by Jordan Madrid on Unsplash) いずれ株式会社は崩壊する ── 『

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Next Stage Organizations

ティール組織、ホラクラシー……いま新しい組織のあり方が注目を集めている。しかし、どれかひとつの「正解」があるわけではない。2人のフロントランナーが、業界や国境を越えて次世代型組織(Next Stage Organizations)を探究する旅に出る。

【オンラインイベント】ティール組織探求シリーズ Vol.4〜 Purpose & Source 人と組織の「存在目的」をどのように探求するか?(2020/8/21開催)

次世代の組織論として大きな反響を呼んでいる『ティール組織』。たったひとつの「正解」があるわけではないこのモデルをさまざまな事例・実践から掘り下げるのが「『ティール組織』探究シリーズ」です。 今回のテーマは、ティール組織の3つの特徴のひとつである「存在目的」。 2019年には著者のフレデリック・ラルーさんが来日し、日本初のティール組織カンファレンス「Teal Journey Campus」でご自身の人生の旅路と存在目的の探求方法について語られました。 また、『ティール組織』

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医療界のティール組織は、現場の課題をどう乗り越えているか?(ティール組織探求シリーズVol.3レポート)

2020年3月14日にオンラインで開催した【『ティール組織』探求シリーズVol.3 ~「組織の現実」にどう向き合うか】。本イベントでは、『ティール組織』に事例として取り上げられた〈ビュートゾルフ〉と〈ハイリゲンフェルト〉の経営者がそれぞれの組織の実践を語り、本連載の著者である吉原史郎さんと嘉村賢州さんとともに、組織の現実との向き合い方を探求した。(執筆:やつづかえり、編集:下田理、写真:安村侑希子、バナー画像:by truthseeker08 from Pixabay) 「

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【記録動画全編と登壇資料を有料配信します】オランダ、ドイツ、日本のティール組織実践者が語った「組織づくりのリアル」

2020年3月14日にオンライン配信で開催した『ティール組織』探求シリーズVol.3 ~「組織の現実」にどう向き合うか 。ティール組織の事例として取り上げられた〈ビュートゾルフ〉のタイス・デ・ブロックさん、〈ハイリゲンフェルト〉のヨアヒム・ガルシュカさん、そして本連載の著者である吉原史郎さんと嘉村賢州さんが、それぞれの実践を共有し、組織づくりのリアルを探求しました。 今回、当日参加できなかった方のために、Zoomの記録動画全編と登壇資料を共有いたします。みなさまの探求に、ぜ

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『自主経営組織のはじめ方』⑦ 第9章コラム:情報の透明化が必要な理由(吉原史郎)

ティール組織の3要素の中でも、とくに注目を集めるのが「自主経営(セルフ・マネジメント)」です。しかし、実践的・体系的なノウハウはまだ少なく、日本ではほとんど紹介されていませんでした。 2020年2月出版の『自主経営組織のはじめ方──現場で決めるチームをつくる』は、ティール組織の代表例である<ビュートゾルフ>の組織づくりにも関わったコンサルタントが、15年間にわたる知見を凝縮した一冊です。そして翻訳は、連載Next Stage Organizationsの執筆者である嘉村賢州さ

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