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Next Stage Organizations

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ティール組織、ホラクラシー……いま新しい組織のあり方が注目を集めている。しかし、どれかひとつの「正解」があるわけではない。2人のフロントランナーが、業界や国境を越えて次世代型組織… もっと読む
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『ティール組織』の次本2(嘉村賢州:home’s vi代表理事)

『ティール組織』の次本2(嘉村賢州:home’s vi代表理事)

株価の下落、従業員の意欲低下、元CEOのスキャンダル、創業者と取締役会の対立……まさに瀕死の状態から事業再生、そして大きな成長を遂げたアメリカ家電量販店大手のベスト・バイ。

同社のV字回復の原動力となったパーパスを目にしたとき、私は率直に「こんなに広くていいの?」と思いました。

「テクノロジーを通して、人々の暮らしを豊かにする」

この一文だけ読むと、ベスト・バイに限らず、他のさまざまな企業が

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【オンラインイベント】ティール組織探求シリーズ Vol.4〜 Purpose & Source 人と組織の「存在目的」をどのように探求するか?(2020/8/21開催)

【オンラインイベント】ティール組織探求シリーズ Vol.4〜 Purpose & Source 人と組織の「存在目的」をどのように探求するか?(2020/8/21開催)

次世代の組織論として大きな反響を呼んでいる『ティール組織』。たったひとつの「正解」があるわけではないこのモデルをさまざまな事例・実践から掘り下げるのが「『ティール組織』探究シリーズ」です。

今回のテーマは、ティール組織の3つの特徴のひとつである「存在目的」。
2019年には著者のフレデリック・ラルーさんが来日し、日本初のティール組織カンファレンス「Teal Journey Campus」でご自身

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医療界のティール組織は、現場の課題をどう乗り越えているか?(ティール組織探求シリーズVol.3レポート)

医療界のティール組織は、現場の課題をどう乗り越えているか?(ティール組織探求シリーズVol.3レポート)

2020年3月14日にオンラインで開催した【『ティール組織』探求シリーズVol.3 ~「組織の現実」にどう向き合うか】。本イベントでは、『ティール組織』に事例として取り上げられた〈ビュートゾルフ〉と〈ハイリゲンフェルト〉の経営者がそれぞれの組織の実践を語り、本連載の著者である吉原史郎さんと嘉村賢州さんとともに、組織の現実との向き合い方を探求した。(執筆:やつづかえり、編集:下田理、写真:安村侑希子

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【記録動画全編と登壇資料を有料配信します】オランダ、ドイツ、日本のティール組織実践者が語った「組織づくりのリアル」

【記録動画全編と登壇資料を有料配信します】オランダ、ドイツ、日本のティール組織実践者が語った「組織づくりのリアル」

2020年3月14日にオンライン配信で開催した『ティール組織』探求シリーズVol.3 ~「組織の現実」にどう向き合うか 。ティール組織の事例として取り上げられた〈ビュートゾルフ〉のタイス・デ・ブロックさん、〈ハイリゲンフェルト〉のヨアヒム・ガルシュカさん、そして本連載の著者である吉原史郎さんと嘉村賢州さんが、それぞれの実践を共有し、組織づくりのリアルを探求しました。

今回、当日参加できなかった方

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『自主経営組織のはじめ方』⑦ 第9章コラム:情報の透明化が必要な理由(吉原史郎)

『自主経営組織のはじめ方』⑦ 第9章コラム:情報の透明化が必要な理由(吉原史郎)

ティール組織の3要素の中でも、とくに注目を集めるのが「自主経営(セルフ・マネジメント)」です。しかし、実践的・体系的なノウハウはまだ少なく、日本ではほとんど紹介されていませんでした。
2020年2月出版の『自主経営組織のはじめ方──現場で決めるチームをつくる』は、ティール組織の代表例である<ビュートゾルフ>の組織づくりにも関わったコンサルタントが、15年間にわたる知見を凝縮した一冊です。そして翻訳

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『自主経営組織のはじめ方』⑥ 第8章コラム:ティール組織における意思決定プロセス(吉原史郎)

『自主経営組織のはじめ方』⑥ 第8章コラム:ティール組織における意思決定プロセス(吉原史郎)

ティール組織の3要素の中でも、とくに注目を集めるのが「自主経営(セルフ・マネジメント)」です。しかし、実践的・体系的なノウハウはまだ少なく、日本ではほとんど紹介されていませんでした。
2020年2月出版の『自主経営組織のはじめ方──現場で決めるチームをつくる』は、ティール組織の代表例である<ビュートゾルフ>の組織づくりにも関わったコンサルタントが、15年間にわたる知見を凝縮した一冊です。そして翻訳

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『自主経営組織のはじめ方』⑤ 第7章コラム:グリーン組織の罠を越えて(嘉村賢州)

『自主経営組織のはじめ方』⑤ 第7章コラム:グリーン組織の罠を越えて(嘉村賢州)

ティール組織の3要素の中でも、とくに注目を集めるのが「自主経営(セルフ・マネジメント)」です。しかし、実践的・体系的なノウハウはまだ少なく、日本ではほとんど紹介されていませんでした。
2020年2月出版の『自主経営組織のはじめ方──現場で決めるチームをつくる』は、ティール組織の代表例である<ビュートゾルフ>の組織づくりにも関わったコンサルタントが、15年間にわたる知見を凝縮した一冊です。そして翻訳

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『自主経営組織のはじめ方』④ 第6章コラム:組織のDNAを育む(嘉村賢州)

『自主経営組織のはじめ方』④ 第6章コラム:組織のDNAを育む(嘉村賢州)

ティール組織の3要素の中でも、とくに注目を集めるのが「自主経営(セルフ・マネジメント)」です。しかし、実践的・体系的なノウハウはまだ少なく、日本ではほとんど紹介されていませんでした。
2020年2月出版の『自主経営組織のはじめ方──現場で決めるチームをつくる』は、ティール組織の代表例である<ビュートゾルフ>の組織づくりにも関わったコンサルタントが、15年間にわたる知見を凝縮した一冊です。そして翻訳

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『自主経営組織のはじめ方』③ 第2章コラム:自主経営に活用できる2つの要素(吉原史郎)

『自主経営組織のはじめ方』③ 第2章コラム:自主経営に活用できる2つの要素(吉原史郎)

ティール組織の3要素の中でも、とくに注目を集めるのが「自主経営(セルフ・マネジメント)」です。しかし、実践的・体系的なノウハウはまだ少なく、日本ではほとんど紹介されていませんでした。
2020年2月出版の『自主経営組織のはじめ方──現場で決めるチームをつくる』は、ティール組織の代表例である<ビュートゾルフ>の組織づくりにも関わったコンサルタントが、15年間にわたる知見を凝縮した一冊です。そして翻訳

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『自主経営組織のはじめ方』② 第1章コラム:新しい組織論に横たわる世界観(嘉村賢州)

『自主経営組織のはじめ方』② 第1章コラム:新しい組織論に横たわる世界観(嘉村賢州)

ティール組織の3要素の中でも、とくに注目を集めるのが「自主経営(セルフ・マネジメント)」です。しかし、実践的・体系的なノウハウはまだ少なく、日本ではほとんど紹介されていませんでした。
2020年2月出版の『自主経営組織のはじめ方──現場で決めるチームをつくる』は、ティール組織の代表例である<ビュートゾルフ>の組織づくりにも関わったコンサルタントが、15年間にわたる知見を凝縮した一冊です。そして翻訳

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『自主経営組織のはじめ方』① 訳者まえがき(嘉村賢州・吉原史郎)

『自主経営組織のはじめ方』① 訳者まえがき(嘉村賢州・吉原史郎)

ティール組織の3要素の中でも、とくに注目を集めるのが「自主経営(セルフ・マネジメント)」です。しかし、実践的・体系的なノウハウはまだ少なく、特に日本ではほとんど紹介されていませんでした。
2020年2月出版の『自主経営組織のはじめ方──現場で決めるチームをつくる』は、ティール組織の代表例である<ビュートゾルフ>の組織づくりにも関わったコンサルタントが、15年間にわたる知見を凝縮した一冊です。そして

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『ティール組織』の次本(嘉村賢州)

『ティール組織』の次本(嘉村賢州)

場づくり専門集団のhome’s viの代表理事、東京工業大学リーダーシップ教育院の特任准教授、個人・地域・社会の変容をコ・クリエーション(共創)で起こすコクリ!プロジェクトのディレクター。

様々な活動に取り組むかたわら、膨大な量の書籍を研究や実践に取り入れている『ティール組織』解説者の嘉村賢州さんに、『ティール組織』の次本(次に読むとおすすめの本)を、「世界観」「事例」「手法」の3部構成で紹介し

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ホラクラシーに人間性を――ランゲージ・オブ・スペーシズが切り開く新境地

ホラクラシーに人間性を――ランゲージ・オブ・スペーシズが切り開く新境地

ティール組織になっていくひとつの手法として、広がりを見せているのがホラクラシー・ワンが開発した「ホラクラシー」という自己組織化の手法だ。日本での実践事例は少ないが、世界では数百社が導入しており、ホラクラシーは次のフェーズに向かっているようだ。
その中でひとつのアプローチとして注目されているのが、今回取り上げるランゲージ・オブ・スペーシズ(LoS)である。ホラクラシーがより仕事に着目した自己組織化の

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「ティール組織」は目指すべきものなのか?――『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんを訪ねて③

「ティール組織」は目指すべきものなのか?――『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんを訪ねて③

『ティール組織』著者のフレデリック・ラルー氏は、ほとんど講演や取材を行わない。そのため、世界中でムーブメントが広がる中、本人がどのような暮らしをしているのか、どんな活動を行っているのかについては、ほとんど情報がなかった。

本連載の著者らも、これまでの取り組みの中であえてラルー氏に会うことはせず、海外と日本のコミュニティで独自の探求を続けていた。しかし2018年5月、ついに両者の邂逅が実現する。

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