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ワークショップの学びを日常で続ける工夫(学習する組織×セルフマネジメント 参加者インタビュー)

読書と実践をいかにつなげるか?
どうすれば参加者の同僚や家族にもポジティブな変化をもたらせるか?
新しいことを継続するには何が大切か?

こうした問いを探求するプログラム「学習する組織×セルフマネジメント」の第1期参加者のインタビュー記事をお届けします。「なぜ参加したいと思った?」「印象的だったことは?」「どんな変化があった?」プログラムにご関心ある方の参考になれば幸いです。

話し手:豊田高広(とよだ・たかひろ)
聞き手:田中三枝(たなか・みえ):英治出版プロデューサー、「学習する組織×セルフマネジメント」企画

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事実+思考だけでは気づけないこと

田中:豊田さん、よろしくお願いします。プログラム中と同じく今日も「とよさん」と呼ばせてください。

とよさんは、このプログラムに参加される前から、ファシリテーターの福谷さん主催の「学習する組織」のコミュニティに参加されていたんですよね。

豊田:以前から「学習する組織」をもっと深く広く学びたいという思いがありました。そしてセルフマネジメントの源流であるピーター・ドラッカーは最近ふたたび注目を集めていて、学習する組織とのコラボレーションに純粋にワクワクしました。

私自身、ここ数年は定年退職と新しい職業への転職、単身赴任先から家族の暮らす故郷への帰還など大きなイベントがありました。転職後の仕事は、コロナ禍の影響もあって、遠方への出張か、さもなければ在宅ワーク。生活のリズムを整えるのが難しく、医師からは糖尿病予備軍との診断を受けてしまいました。

もちろん、60代になり老いも感じます。でもまだまだ地域や社会に貢献していきたい。今の自分にとってセルフマネジメントは何かヒントがあるんじゃないかと惹かれたんです。

田中:2か月半のプログラムを終えて、特に印象に残っていることはありますか?

豊田:自分の身体感覚とか感情に意識を向けて、つぶさに観察していく、書き留めていくワークを繰り返し行いましたよね。とても新鮮でしたし、意味があったなと思います。

田中:とよさんはプログラムに参加される前から、日々気づいたことをノートに書いていると言われていましたよね。

豊田:そうなんですが、私がやっていたのはあくまで事実+思考だったんですよね。何が起きたか、どう考えたかを書き連ねる。そこに感情や身体感覚が加わると、自分の選択や行動の奥底にあるニーズまで掘り下げられるようになる。この違いは結構大きいと思いました。

たとえば、以前は日々のタスクをスケジュール通りにこなすことばかりに気を取られていて、自分が感じていることに注意を振り向けることはほとんどなかったと思います。しかし、今は、どれほど忙しくても、毎日三度の食後には、20分から1時間程度、自宅周辺を散歩しています。まだ自然がたくさん残っているところなので、特に朝の散歩の時には、緑の中を五感全開にしながら歩きます。

そして、自分の身体感覚や感情にも注意を払います。すると、不思議なことに今日、大事なことは何か、どんなペースで何をするか、といったことを落ち着いた気持ちで決められるんですね。ときに焦る気持ちがなくなったわけではないけど、焦る自分を客観的に眺める自分がいるので、ストレスに伴う暴飲暴食などは避けられるようになりました。

田中:すごい、日々の変化につながっていますね。

豊田:毎回数名の参加者とのグループワークがあったじゃないですか。身体感覚とか感情って、自分一人だと曖昧なものになりがちだと思うのですが、仲間と一緒に学んだり対話したりすることで、コツを掴めるというか、日常の中でも少しずつできるようになってきました。

良いときもそうではないときも、頭・心・体を使える状態

田中:相手に伝わるように言葉にすることで、相手はもちろん、自分自身の認識が深まりますよね。

豊田:さっきお話した日記みたいな振り返りもそうですし、人と話すときも感情や身体感覚に自然と意識を向けられるようになったことにとても感謝しています。何かうまくいっていないときも、反対にすこぶる調子がいいときも、頭・心・体を使えているような感じですかね。

合意形成の会議のときなどでも、参加者の合意に対するスタンスは言葉だけでは判断できないです(そもそも、発言していない人だっている)。他人事のように言ったけど、自分自身にも当てはまる話ですよね。

会議を主催する場合はもちろん、そうでない場合も、自分を含む参加者がどんな風にコミットしているか、頭というか論理だけでなく、いろんな感覚を使って推し測りながら自分なりの関わり方を選び取っていくというのは、大切だし、ようやく意識できるようになってきたと思います。

田中:プログラムに一緒に参加された方々とその後やり取りしたりしていますか?

豊田:そうですね、終わった後も引き続き個別で連絡し合ったり、いろいろな活動をご一緒したりしています。2か月半にわたってともに学んできたので、お互いガードすることもなく、安心感がありますよね。

ちょっと考えてみるとこれは不思議なことで、みんなオンラインでしか会ってないんですよ。でも何度も対面で会っているような親近感がある。コミュニケーションや相互理解のやり方次第で、オンラインでも十分に関係構築できるんだと思いました。

田中:とよさん含めて半分くらいは地方からの参加者でしたね。

豊田:「学習する組織×セルフマネジメント」も以前だったら大都市圏に住んでいないと参加できなかったプログラムなんじゃないかなと思います。

やってよかった自主勉強会

田中:とよさんはこれまでご自身でコミュニティを運営されたりしていますが、「学習する組織×セルフマネジメント」のここを変えるともっと良くなりそう、と感じられたことってありますでしょうか?

豊田:あくまで私個人の経験ですが、学びのコミュニティづくりにおいて、計画と偶然のバランスがとても大事なんじゃないかと思います。例えば、初対面の参加者がお互いのことを知り合う、関係を築くために、あれもこれも計画するのがよいとは限りませんよね。一方で、参加者に委ねすぎてしまうと、なかなか自己開示できず、お互いのことがよくわからないまま時間が過ぎてしまうこともあると思います。

今回のプログラムでは、自分からいろいろ動いたほうが得るものが大きいと思い、ワークや宿題を一緒にやる場を自主的に作ってみましたが、これがとても良かった。参加者同士が知り合えるし、学習する組織とセルフマネジメントの理解も深まる。

ファシリテーターの稲墻さんと福谷さんも話されていましたが、「学習する組織×セルフマネジメント」は、2か月や3か月学んでマスターするものではなく、日々練習しながら少しずつ〈わかる〉〈できる〉ようになっていく、そういうものなんじゃないかと感じます。

プログラム自体が終わった後も、定期的に集まって日常の気づきや葛藤を持ち寄ったり、たまにはワークを実践してみたり、そういう場があるとよいのかもしれませんね。「学習する組織×セルフマネジメント」卒業生コミュニティみたいな。

田中:参加者同士の関係づくり、継続的な実践は、まさに私たちが大事にしたいと思っているポイントです。とよさんが企画してくれた自主勉強会のようなものが自然に生まれてほしいという気持ちはあるものの、ある程度は計画していったほうがいいんじゃないかという思いもあります。

2023年1月開始の第1期では、グループワークという時間を設けて、直近の回で学んだツールなどを実践する分科会的な場をプログラムの一部に盛り込んでみました。そして、プログラムが終わった後の定期的な場も具体的に考えてみたいと思っています。

とよさん、今日はありがとうございました!

豊田:こちらこそありがとうございました。参加者やファシリテーターのみなさんとまたお会いできる日が来ることを楽しみにしています!

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