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「学習する組織×セルフマネジメント」第1期振り返り(福谷彰鴻さん、稲墻聡一郎さん)

読書と実践をいかにつなげるか?
どうすれば参加者の同僚や家族にもポジティブな変化をもたらせるか?
新しいことを継続するには何が大切か?

こうした問いに答えるべく始まった「学習する組織×セルフマネジメント」第1期終了後のファシリテーターへのインタビュー記事です。プログラム参加を検討されている方の参考になれば幸いです。

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Q1 初のコラボ、どうだった?


稲墻さん
:「学習する組織」と「セルフマネジメント」を同時に学べる場はこれまでありませんでした。もう1人のファシリテーターの福谷さんは、同じEIJI PRESS Baseのメンバーでもありよく知っている方ですが、こうしてプログラムをご一緒するのは初めてです。

そのため、プロトタイプセッションを3回実施するなど、「第1期」が始まるまで実に1年以上準備してきました。振り返るとなかなか長い道のりでしたが(笑)、この準備期間によって学習する組織やシステム思考の可能性を再認識し、セルフマネジメントと融合すると「これまでにない面白いことが起きる!」と確信できたんです。

そして存在としてとても大きかったのは、この準備期間、ずっと私たちと伴走し、学習する組織とセルフマネジメントを同時に学ぶことの価値を言語化してくれた英治出版です。「学習する組織×セルフマネジメント」の募集ページを見た時、われながら感動しました。

福谷さん:1年以上の準備期間を経て、まず自分たちがこのコラボレーションの価値や可能性を、これまでより言語化できるようになってきたことが大きいですよね。

〈わたし〉から始まる。〈わたしたち〉の行動が変わる。

このイベントタイトルは企画メンバーで打ち合わせしたときに出てきたフレーズですが、まさにプログラムの醍醐味をあらわしていると思います。

〈わたし〉の理解・発見から始まり、チームや組織や社会といった〈わたしたち〉に意識を向ける。〈わたし〉と〈わたしたち〉を行ったり来たりしながら双方の理解を深めていって新しく選択肢をつくるというアプローチは、ファシリテーターの私自身にとっても楽しい時間でした。

参加者インタビューの記事で吉野さん(のりさん)自身が話されていますが、〈わたし〉と〈わたしたち〉、どちらか片方の理解・気づきだけにフォーカスするのでは、変化はなかなか生まれないのだと思います。

「自分のクセに気づき、周りを頼るようになった」。一見なんてことのない話ですが、クセに気づいて助けてと頼るのは、なかなか勇気がいることだと思います。

でも、このクセが〈わたし〉個人の話ではなく、つながりあっている〈わたしたち〉に影響を与えていることに気づくと、頼ることは決して自分勝手ではなく、むしろわたしたちをよりよくするポジティブな行動だと捉えられます。わたしから始まって、わたしたちの変容を生み出す。そういうストーリーをいくつも参加者から聞かせてもらえたことは大きな喜びでした。

Q2 前回は全5回、なぜ今回は全8回?


稲墻さん:全8回にしたのは、ツールや考え方を繰り返し実践することで、習慣にする・日常化することが目的です。今回は2週間に1回の頻度で集まっていただくので、「学習する組織×セルフマネジメント道場」に通っているような感覚が得られると思います。

さまざまなプログラムに共通して言えることですが、「ツールを知って終わり」「その場は満足したけどその後忘れてしまう」ということが多く見受けられます。新しく学んだことは、繰り返し行って筋力をつけることがとても大事です。

福谷さん:このプログラムは「本を読んでも実践できない」という声から生まれました。なので、ワークショップの中でも、そして日常の仕事や家庭においても、実践すること(プラクティス)をとても重視しています。

プログラム期間が終わった後、「こんなふうに日常で気づきがありました」「学んだことを実践したらこんな変化がありました」と言ってもらえるのが何よりの喜びであり成果です。

そのためにさまざまな工夫をしていますが、今回新たに「グループセッション」を取り入れています。グループセッションとは、4〜5人で1グループになり、学んだツールなどを用いて自分たちの現実のケースを振り返って話し合う、分科会的な時間です。

新しく知った考え方やモデルを使って対話することでそれぞれの理解が深まり、そして参加者同士の関係性が深まることも意図しています。

分科会はこれまで有志参加だったのですが、分科会の参加者同士が経験や気づきを共有することから、とても実践的で深い学びが生まれていたんです。そこで、本当に学びを大切にするならば、このグループセッションをプログラムの一部として全員参加にしない手はないなと。

以下の図があらわしているように、隔週開催のワークショップのあいだにグループセッションがあることで「日常で試す」が促進され、学んだことを継続して実践できるようにしたいと考えています。新たなチャレンジですが、この試みにとてもワクワクしています。

Q3 どんな方と、どんな時間をともにしたい?


福谷さん:一緒に実践したい、そう思っている方にぜひ参加していただきたいです。
このプログラムで扱う話は、技術的課題(自分と問題が切り離されているもの)ではなく、適応課題(私自身が問題の一部であり、私の価値観や行動の変容が求められるもの)です。単に知識や情報を得ても事は運ばない。ツールを知った、よし解決できる…というインスタントな問題解決の期待があるとか、ただ知識を収集したいのであれば、このプログラムには合わないのではないかと思います。

〈わたし〉から始まる。〈わたしたち〉の行動が変わる。
──これを実践したいと思っている方のためのプログラムです。

稲墻さん:1月から4月までのまるまる3か月、ともに学び・考え・行動する「旅の仲間」と出会えることをとても楽しみにしています。このプログラムはファシリテーターの僕自身も気づき・発見がいっぱいあるんです。

参加する人それぞれ解決したいことは全然違う。職場のことだったり家庭のことだったり。でも不思議と、「あれ、私もおんなじかも」「もしかして自分の場合だとこうかも…」と発見があるんですよね。それも、次々と。

共通言語で話せる仲間、濃い共通体験を交わした仲間と出会える。そして「前に進む勇気がもらえること」や、「孤立しない・孤独にならないこと」は、実践においてとっても貴重だと思います。

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