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【3つの動画で知る!】途上国で移動映画館を行うWorld Theater Projectの活動

カンボジアをはじめとする途上国で移動映画館を展開するWorld Theater Project。独特な活動のなかで感じる葛藤や可能性を創設者である教来石小織さんが綴ってきた本連載ですが、今回は編集部より、実際の活動内容や現地の様子がよくわかる3つの「動画」をまとめてお届けします。動画はすべてWorld Theater Projectが作成したものです。

『Movies Inspire Dreams ~映画は夢を育む~』

イギリスのアニメーターであるロバート・ショーさんが作成したWorld Theater Projectの活動紹介アニメーション。世界の映画産業の現状から、この活動がどんな想いで展開されているのかまで、とてもクリエイティブに楽しく伝えてくれる作品です。ロバートさんは、NHK WORLDの番組「Side by Side」でこの活動が紹介されているのを観て、自ら「協力したい!」と申し出てこの作品を製作したそうです。


『村に映画がやってくる日』

こちらはアニメーションではなく、現地の実際の光景から製作された活動紹介動画。映し出されるのは、カンボジアの風景、移動映画館の設営・上映の様子、そして何より、映画の世界に吸い込まれた子どもたちの夢中な瞳と弾ける笑顔。現地での活動が何を生み出しているのかがよく分かり、観ている人も思わず笑顔になってしまうような作品です。


『World Theater Project 団体紹介動画』

活動に協力する現地の映画配達人、過去に観た映画の影響で将来の目標を立てたカンボジア人の青年...この活動に対して、現地の人々は何を思うのか? 楽しい雰囲気だった上記2つの動画とは少し変わり、熱いメッセージにあふれた動画です。これを観たあなたは、映画にどんな可能性を感じるでしょうか?



どの動画が一番心に残ったでしょうか? ぜひ感想とともにコメント欄にご投稿ください!

ご紹介した3つの動画が、World Theater Projectの活動への理解を深め、教来石さんの今後の連載をますます楽しんでいただくきっかけとなれば幸いです。

引き続き、連載「映画で貧困は救えるか――『途上国×移動映画館』で感じた葛藤と可能性」をお楽しみください!


連載紹介

映画で貧困は救えるか――「途上国×移動映画館」で感じた葛藤と可能性
途上国の子どもたち向けに移動映画館を展開する著者。これまで5万人以上に映画を届けてきた実績とは裏腹に、活動の存在意義を自問自答する日々。映画より、食糧やワクチンを届けるべきではないのか? 映画を届けたいのは自分のエゴではないのか? 本連載では、「映画で貧困は救えるか」をひとつの象徴的な問いとして、類を見ない活動をするNPO経営のなかで感じる様々な葛藤や可能性と真摯に向き合っていく。

第1回:夢だった活動が広がることで、新たに生まれる不安
第2回:ただ生きるためだけなら、映画なんて必要なかった
第3回:映画は世界を戦争から救えるか?
第4回:映画からもらった夢に乗って、いま私は生きている
第5回:スマホとYouTubeが普及しても、移動映画館を続ける理由
第6回:挑戦をやめたらそこで試合終了ですよ。(新年特別企画)
第7回:西日本豪雨に思う――NPO代表の私が無力を感じる瞬間と、支えにしている言葉。
特別回:【3つの動画で知る!】途上国で移動映画館を行うWorld Theater Projectの活動
第8回:映画で少数民族が抱える課題に挑む――代表の私には見えなかった新しい活動の可能性
第9回:オフ日記「いつでも歩けば映画に当たる」
第10回:「ネパールで生まれた僕は夢を持てない」
第11回:「生まれ育った環境」とは何か。——ネパールで考えた問いと、移動映画館の新しい可能性。
第12回:【最終回】映画で貧困は救えるか

著者紹介

教来石小織(きょうらいせき・さおり)
NPO法人 World Theater Project 代表。日本大学芸術学部映画学科卒業。2012年より途上国の子どもたちへの移動映画館活動を開始。カンボジアをはじめとした世界各国5万人以上の子どもたちに映画を届けてきた。俳優・斎藤工氏の呼びかけで製作した世界中どこででも上映できる権利フリーのクレイアニメ『映画の妖精 フィルとムー』(監督:秦俊子)は、世界各国の映画祭で高く評価され、「2018年度グッドデザイン賞」を受賞。日本武道館で行われた「みんなの夢AWARD5」優勝。第32回人間力大賞文部科学大臣賞受賞。著書に『ゆめの はいたつにん』(センジュ出版)。(noteアカウント:教来石小織

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