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半年間描いて、何に気づいたか?――“言葉にできない”自分の本音に気づこう【最終回ワークショップ】

グラフィックを使って、“言葉にできない”自分の本音に気づこう。
その“言葉にできない”部分を「言葉」でお伝えするべく、本連載山田夏子さん(通称なっちゃん)と読者モニター3人による、ワークショップのレポートというかたちでお届けしています。
最終回の今回もワークは3つ。半年にわたって描いてきたものから見えてきた“言葉にできない”本音とはなんだったのか、そしてその先にある未来を探っていきます。

第5回ワークショップから1ヶ月、またこの3人が集まりました。

(左から)
シンケル(31歳):製薬会社の開発職/職場の先輩に「あなたはどうしたいの?」と言われて、モヤモヤしていた。/仕事と家庭の両立にも悩み中。
ハルちゃん(41歳):情報サービス会社の人材開発担当/2児の母で今は育休中。/子どもにはあって今の自分にはない気がする感覚を思い出したい。
カトちゃん(35歳):機械メーカーの新規事業開発担当/理系的で冷静な自分と情熱的な自分との間で揺れ動いている。/アートとデザインの違いに興味あり。


ワーク1: 線と色で「今の気持ち」を描いてみよう

なっちゃん 最終回ですね、今日は。

シンケル 終わるのやだなぁ。悲しい。

なっちゃん ねぇ。今日もチェックインからはじめましょうか。「今の気持ち」を描いてみてください。

(近況についておしゃべりしながら、リラックスして描く3人。)

なっちゃん ではそろそろ……じゃあ、私からいっちゃいますね。昨日帰りに近所のバーに寄ったのね。そしたら、客として行ったのに、いつのまにかマスターの人生相談にのってて(笑)。あの人はどうしているかなぁって気になってるかんじを描きました。

(なっちゃんの「今の気持ち」)

カトちゃん Barなっちゃん、やればいいんじゃない? お通しは「今の気持ち」を描いてくださいって(笑)。では、次は俺いきますね。

(カトちゃんの「今の気持ち」)

カトちゃん 昨日の仕事であげた企画のなかに、燃え切らない……ちくしょうと思ったものがあったの。で、帰り道ふと、いじめられている子ども向けの電話窓口のボランティアをやろうと思ったんだよね。だから、その燃え切らないかんじと、「やりたい!」っていう燃えてるかんじを描きました。

ハルちゃん え、ボランティア!?

シンケル 急だね!?

カトちゃん ははは、自分でも意味わかんない。ちょうど帰りの電車で前回のワークショップの記事を読んでいたらふと思いついたんだよね。今は応募できなかったんだけど、次公募がきたらエントリーできるようにページをフォローしておいた。

なっちゃん おもしろいねぇ。また後日談を聞きたい。他のお二人どうですか。

ハルちゃん じゃあ、はい。私は夜明け感です……いろんな意味で、新しい章、なにかがはじまったなぁっていうかんじ。

(ハルちゃんの「今の気持ち」)

なっちゃん 幕開けだねぇ。

ハルちゃん うん、前回の記事を読んで、「終わりとはじまりはつながってる」というのをあらためて感じて、そんなかんじ。

シンケル 私はですね、ベースは春だなぁ、いい天気だなぁというのがあって。で、このマルは、最近楽しいことがいっぱいあったなぁというかんじ。春になって仕事の内容が変わって、新しくなったのも楽しくて。

(シンケルの「今の気持ち」)

なっちゃん 楽しいかんじだね。

シンケル でも、今日最終回だな……っていうので、下のところを塗りました。

ハルちゃん さみしさだね。

今回の「今の気持ち」は、3人とも新しさや変化の兆しを感じられるものでした。つづくワークでは、この半年間描いてきたものはなんだったのか、探っていきます。


ワーク2: これまで描いたものは、どんなシグナルを伝えてくれているのか? 描いてみよう

なっちゃん チェックインで出来上がってるかんじですが、今日はあと2つワークをしますよ。つづいては、宿題だったものを描いてもらいます。

前回、こんな宿題がでていました。

【宿題】
これまで描いたもの、つくった物語は、「自分のなかにあるなにかの要素」なのだと思います。それは、自分になにを教えてくれているのか? どんなシグナルなのか?
という問いを持って、次回まで過ごしてもらえればと思います。

そして次回は、それを描いてもらいます。「描く」以外でも、はじめにやったみたいに紙をくしゃくしゃにしたり、紙以外のものを持ってきたりしてもいいです。

なっちゃん 難しい宿題だったとは思いますが……やってみてください(笑)。

カトちゃん ははは。

シンケル ……難しい。

ハルちゃん うーん。(うなりながら、あらためて自分が描いてきたものを眺めます。)

(しばらくすると、3人とも座って描きはじめました。)

なっちゃん だいぶ難しいワークだと思うけど、ちゃんと手を動かしてくれてる。すごいなぁ。

カトちゃん ぶっちゃけわかんないけど、描いてる(笑)。

シンケル うん、わかんない(笑)。

ハルちゃん 描いてみてるってかんじ(笑)。

なっちゃん でも、描いてみたあとのほうが、でてくるかんじするよね。いきなり言葉にするとでてこないものが。

ハルちゃん そう、そうなの。

(しばらく宙を見てから、大胆に手で色を塗りはじめたシンケル。)

(ハルちゃんは、第1回のワークショップでやった紙をクシャクシャにするワークとの合わせ技。)

(穏やかな顔で、色を塗るカトちゃん。)

なっちゃん できた?

(無言でうなずく3人。)

なっちゃん では、どなたからでも、ご発表ください。今日はみんなの語りを私が描いていきます。


「自分のため」を受け入れるまで

シンケル わぁ、描いてもらえるのうれしいなぁ。じゃあ、私からいきますね。

(シンケルのシグナル。)

なっちゃん きれいだねぇ、その色。

ハルちゃん うん、ちょっと水墨画みたい。

カトちゃん いつも淡いけど、ひときわ淡いかんじ。

なっちゃん これはどんなかんじですか?

シンケル 自分には「やりたい」とか「こうしたほうがいんだろうな」と思っているけど、「できていない」と感じることがたくさんあったなぁと思って。このワークショップは、それにモヤモヤしていたことに、あらためて気づくプロセスだったなと思ったの。

で、なぜできていなかったんだろうって考えてみたら、これまでの人生、「誰かのために」と思って頑張ってきたんだけど、そこに限界があったのかなって。
人ってみんな価値観が違うから、私が相手のためと思っても、相手は求めていなかったっていうこともある。

だから、「自分のため」に頑張るといいんだろうなとは思うんだけど、それをどうやればいいのかはまだわからない……という状態。

なっちゃん 「自分のため」を受け入れたい、ということなのかな。

シンケル うん、この絵もこの赤い部分はたぶん、自分のやりたいこととか思いの部分なんだけど。それを気持ち的に、妨げるなにかがうえにのっかっているイメージ。

なっちゃん 今シンケルの気持ちのなかでは、どんなことが起きてるんだろう?

シンケル 一歩踏み出す必要があるんだろうな、と思う。

(しばらく沈黙)

物語にでてきたあの鳥の親子みたいに、ずっと親とかお兄ちゃんが喜んでくれるかなっていうのが、私のベースにはあった気がする。

第4回のワークショップでシンケルがつくったのは、鳥の子が親の忠告を聞かずに、竜の巣に飛び込む物語でした。)

他に拠り所が見つけられると、いいのかなと思ってる。
このワークショップに来るとみんなが肯定してくれるから、頑張れる気がして帰るんだけど、1ヶ月の間にその気持ちが弱まるかんじがして(笑)。

ハルちゃん 私たちは肯定して「あげてる」わけじゃないよ。ただそのままで素敵ですよってことなんだけど。

カトちゃん そうそう!

シンケル なにかしら人の役に立ってないと、生きてる意味がないと思っているところがあるからなぁ。

ハルちゃん なにかをしなくても、存在するだけ、心を寄せているだけで人の役に立ってると思うよ。

シンケル うーん、仕事で言うとね、上司から「グローバルでの活躍を期待する」って言われて、英語の勉強をしないとなぁと思っているのね。
製薬会社で働いているのは、根本的には患者さんの役に立ちたいから。で、グローバルで活躍することは、患者さんのためにゆくゆくは必要な気はしてる。
そう頭でわかってはいるんだけど、英語やだなという自分がいる。一方で、上からの期待にこたえないとという自分もいる。

なっちゃん 「やだな」というのは、シグナルなのかも。「上の期待にこたえないとな」という重さがあるかんじも。

シンケル でも、「やだな」と言う自分は、言い訳して、逃げているように感じる。

カトちゃん いいんだよ、逃げて。

ハルちゃん 「やだって思っちゃいけない」と思ってあのモヤモヤをためていたのが、ワークで自分の外にでてきたから、今「お、どうしよう」ってなっているのかも。

(シンケルが当初描いていた「モヤモヤ」。)

なっちゃん 自分がときめくことに、目を向けたいということなのかな。

シンケル そういう意味では、今すごくときめいている仕事、患者さんのために必要だと思っている仕事は、今の職場で重要視されてないんだよね……。

なっちゃん 今は重要視されていないけど、むしろそのためなら頑張れるということだよね? それって、いい壁なんじゃないかな。

ハルちゃん そうそう。その道を進んでいったら、今は違う気がしている英語もやりたいって思うときがくるかもしれないし。それでいいんじゃない?

カトちゃん やりたいことに、人をどう巻き込んでいくのかを考えるのは、きっと楽しいよ。

シンケル ふふふ、そっか。今まで、まわりが求めることに答える人生だったから。

なっちゃん 今までやってきていないことだから、「え―これ私思っちゃっていいの? 逃げてるだけじゃない?」って思ってるんだけど、ちゃんと自分のハートがお知らせしてくれてるかんじがする。

シンケル そっか。そうなのかも。


自分のなかの感覚が開いた半年間

なっちゃん ではそろそろ、次の方にいきましょうか。

ハルちゃん では、私が。

(ハルちゃんのシグナル。紙はくしゃくしゃで、裏にも表にも色がついています。)

ハルちゃん えーとね、そうだなぁ。ワークショップで気づいたのは、自分のなかにはいろんなことへの興味がむくむくあること、それを育てたいんだなっていうこと。
自分だけじゃなくて、人の興味や可能性を一緒に育てていくとか、そこに光をあてるのが好きなんだなっていうこともわかった。

そんないろいろを受け入れるふにゃふにゃぐしゃぐしゃなかんじが、この紙のくしゃしゃと、描いているマルです。

なっちゃん ほぉ。

ハルちゃん あとはこの1ヶ月で、自分でつくった物語を、さらに人に見せたのね。そのなかで発見したことがあって。

(ハルちゃんがつくった物語。)

言葉ではないものでアウトプットしたものを人に見てもらうって、かなり恥ずかしいんだけど(笑)。よく考えたら、同じようなものが、自分の表情とか仕草、言葉から漏れ出てるんだよねと思ったの。

言葉じゃないからこそ、自分では意識していないことまで、相手からは拾われている。
それによって自分のなかの感覚が開いていくかんじがあって、すごいと思った。

今日描いてるなかで、ふと裏表に色をつけてみたのも、その自分では意識していなかった部分を人が見ているおもしろさを思い出したからかな。

カトちゃん エッセンス・レベルが滲み出ちゃってるのかな。

ハルちゃん そうだと思う。今回物語を見せたのが、ちょうどこのワークショップがはじまるのと同じくらい、半年前くらいに出会った人たちなのね。

で、この半年の間に、私のなかでだんだんこの物語のかんじがでてきた、というか、自分のなかにあったものが外にでてきた気がしている。

物語を見てもらった彼女たちによると、半年間の途中のタイミングで、「この人、こういう人だったんだ」って、はじめの印象と違うと思ったことがあったみたい。
で、その「こういう人だったんだ」っていう印象と、この物語の印象が同じだったって言われたの。それはおもしろいなと。

カトちゃん 第一印象はバリキャリっぽいんだけど、コミュニケーションを深めていくとあの物語のかんじがでてくるんだよね、きっと。

ハルちゃん うん、もうちょっと早くそこをだしていけるといいなと思うんだよね。そのためには、なにが必要なんだろうなと思ってる。

カトちゃん 物語で言ってたみたいに、「まっ」って言えばいいんじゃない?(笑)

ハルちゃん ははは。

シンケル その状態で職場に戻って、どうだった?

(ハルちゃんは、この日の1週間前に、育休から職場に戻ったところでした。)

ハルちゃん なにができるのかなぁ、楽しいことをできるといいなぁってかんじ。
あの物語に現れていたのって、育休前に仕事しているときに、「やるべきこと」をするために置いてきてしまっていた自分の特性だと思うのね。
この半年は、それがすごく開いたかんじがする。その状態のまま、これから仕事をできたらいいなと思ってる。


自分を鏡に映してみたら、見えたもの

なっちゃん では……、カトちゃんいってみようか。

カトちゃん これはですねぇ、最近のワークで、自分はずっと同じものを描いているんじゃないかなという感覚があって、それはなんだろうって考えた結果です。

(カトちゃんのシグナル。)

はじめのワークショップのとき、自分のなかで「冷静くんと情熱くん」がせめぎあってるって話をしていたんだけど。
実はその二人が対立しているんじゃなくて、「冷静くん」と「情熱くん」ともう一人、「人が支えてくれている自分」の3人が手をつないでるんじゃないかなと、最近思うようになってきたんだよね。

前回、身近な人から自分の物語にフィードバックもらったことで、「人が支えてくれている自分」というのに気づいたんだと思う。

なっちゃん なるほど。こういうかんじ?

カトちゃん そうそう、えいえいおーっていうかんじ。あとはね、今までは自分のなかは、ロジカルシンキングの3人称の世界、マーケティングとかデザイン思考の2人称の世界ばかりだった気がするんだけど、最近1人称の自分がでてきたなと思う。

ハルちゃん たしかに、カトちゃんの話に、最近一人称「I am」が増えた気がする!

シンケル うんうん。そして、この3色の線のまわりにある黄色は、なんなんだろう?

(カトちゃんは、最後に丁寧に背景を黄色に塗っていました。)

カトちゃん これね、今まで背景は塗ってなかったんだけど、今回は塗ってみたんだよね。このワークショップのみんなとか、身近な人にフィードバックを受けるなかで、世の中あったけぇなぁって、思うようになったという黄色。

ハルちゃん うわぁぁ。

シンケル 「あったけぇなぁ」かぁ。

なっちゃん うれしいねぇ。

シンケル 「あったけぇなぁ」の前は、カトちゃんにとって世の中はどんなだったの?

カトちゃん 前はもっと戦う場所のように捉えていたのかもしれない。

ハルちゃん 他者と自分との間にはっきり境界線をひいていたのが、交わってきたのかな。

カトちゃん うん、他者と自分という意味でもそうだし、仮面を持った外向きの自分と、仮面のないそのままの自分が融合してきたかんじがするんだよね。

ハルちゃん 融合! 

シンケル たしかに、絵もそのかんじある!!

カトちゃん 元々その融合するかんじはきっと自分のなかにあったんだけど、この半年のワークショップで再認識したかんじがする。自分を鏡に映して見たような感覚。

その認識があったから、最近は仕事の垣根とか超えていいかなと思ってる。今日のはじめに言ったみたいに、ボランティアもやればいいじゃんって自然と思えるようになった。

ハルちゃん 「〇〇に所属するカトちゃん」じゃなくて、「カトちゃん」という人を感じるね。

カトちゃん うん、会社にいる「加藤さん」「加藤くん」ではなく、俺という固有名詞で生きればいいでしょって思うようになってきた。いい意味で公私混同しよう~というかんじ。自分の思ってることと、世の中で役に立つことが、つながればいいかなぁって。

それぞれ自身のキャリアと絡めて、絵のなかのシグナルを読み解いた3人。どれもこれからの人生の道標になりそうなシグナルでした。描くことで見えてきた「“言葉にできない”自分の本音」とも言えるかもしれません。


ワーク3:「7年後の自分」に絵を描いてみよう

なっちゃん ありがとうございます。そしたら、最後にもう1つだけワークをしましょう。ちょっとハードだけど、もう1枚、絵を描いてもらいます(笑)。
未来の自分に手紙、ならぬ絵を描いてみてください。何年後にしようかなぁ……7年後にしよう!

シンケル ほぉ、絶妙!

カトちゃん 43歳かぁ。

ハルちゃん その頃には、うちには小学生がいるなぁ。

なっちゃん はい、最後の絵ですよ。……なんだか感慨深くて、泣けてきちゃった、私。

シンケル えーやだ、私も泣く。(目を潤ませるシンケル)

ハルちゃん 本当に泣いてる!

カトちゃん 卒業式みたいだなぁ。

(みんなしばらく止まってから、ゆっくりペンやクレヨンを手にとって描きはじめました。)

なっちゃん そろそろ描けたかな。

ハルちゃん あれ、みんな同じものを描いてるみたい。

シンケル まさかの(笑)。

なっちゃん 本当だ。では、お一人ずつ、どんなイメージで描いたのか話していただいて、終わりにしたいと思います。どうぞ。

シンケル じゃあ、私しゃべりますね。これは7年後の私に、「ときめている?」って聞いてるかんじです!

(シンケルが「7年後の自分」に描いた絵)

ハルちゃん ふふふ。

カトちゃん うれしそう。

なっちゃん その心は?

シンケル 7年後には、今みたいにぐちゃぐちゃ考えずに、楽しく仕事してたいなぁと思って。

なっちゃん 今ぐちゃぐちゃ考えてることが、肥やしになってるよ、きっと。

ハルちゃん 私はですね……巻き込む! 期待する! 溶け合う!


(ハルちゃんが「7年後の自分」に描いた絵)

カトちゃん ははぁ、なるほどねぇ。

シンケル かっこいい~!

ハルちゃん やっぱり私は溶けていくんだなぁ。
(ハルちゃんはこれまでも繰り返し「溶ける」イメージを描いていました。)

なっちゃん ふふふ。そして、カトちゃんは。

カトちゃん 俺のは金メダルなかんじ。否定することはなにもないからって、ほめてあげたい。

(カトちゃんが「7年後の自分」に描いた絵)

なっちゃん おぉ、金メダル!

ハルちゃん いいねー!

シンケル すごーい。

カトちゃん みんな見た目は似てたけど、それぞれ違ったね。

なっちゃん ね、全然違うね。……7年後、この絵とともに同窓会しよう。

なっちゃん じゃあ、こんかんじで……はぁ、終わっちゃうね! さみしい……!

ハルちゃん いやぁでも、すごい時間だったなぁ。なにをしたのかと言われると、なにをしたかは言えないけど(笑)。

カトちゃん うん。言語化は難しい(笑)。

なっちゃん 言語化は難しいけど、この場では共有したというかんじだよね。

ハルちゃん 言葉にできない自分の本音に「気づこう」だからね。

シンケル うん、気づいた。ここに来てよかった。

(しばらくみんなで沈黙)

なっちゃん 終わりのこの場も、言葉になりませんが……(笑)、半年間ありがとうございました!

(拍手)


最後のワークショップは、あたたかく、新しい門出を祝う卒業式のような雰囲気で幕を閉じました。
半年にわたってモニター3人の変化を追いかけてきた本連載も、これで終わりです。

ときには頭を抱えたり、うなったり、恥ずかしくて声をあげたりしながら、描きつづけた3人となっちゃん。“言葉にできない”自分の本音を、共に探求し目撃した同志として、深い絆ができたようです。
(ワークショップが終わったあと、4人は3時間にわたり、ワークショップで起こったこと、これからの人生やキャリアについて語り合っていました)

そして、7/14(日)、なっちゃん+モニター3人によるトークイベントを開催します!

ワークショップが終わって3ヶ月、描いたことで日常にどんな変化が起きた?
「絵が苦手」な人として、描いてみてどうだった?
“言葉にできない”自分の本音って、結局なんだったんだろう?

6回の連載では書き切れなかった気づきや日常の変化も含め、 “言葉にできない”自分の本音を探る旅を、語り尽くしてもらう予定です。ぜひご参加ください。


(写真:山内太雅)

連載のご案内

連載言葉にできない”自分の本音に気づこう」

第1回 :「絵が苦手な」読者モニター、3人が決定。グラフィック・ワークショップ、いよいよ開催へ。
第2回:グラフィックのワークショップなのに、絵を描かない?
第3回:読者モニターの語りを、山田夏子さんがグラフィックで描くとどうなるか?
第4回:グラフィック・ワークショップの宿題なのに、またもや描かない??
第5回:グラフィックの講座なのに、ひたすら線を描く。会場は擬音のオンパレード!
第6回:「絵が苦手」だったはずが、いつのまにか抽象画を描いていた!?
第7回:物語をつくると、「言葉にできない本音」が見えてくる!?
第8回:他人だったモニターは、なぜ「家族のような」関係になったのか
第9回:半年間描いて、何に気づいたか?
山田夏子(やまだ・なつこ)
株式会社しごと総合研究所代表取締役、一般社団法人グラフィックファシリテーション協会代表理事、システムコーチ/クリエイティブ・ファシリテーター。
株式会社バンタンでアーティスト、デザイナーをめざす学生指導や講師マネジメント、バンタンデザイン研究所ヘア&メイクスクール館長、人事部教育責任者を経て、2008年株式会社しごと総合研究所設立。
「クリエイティブ」を仕事や教育、生活などの中で、豊かな営みとして活用できるよう、グラフィック・ファシリテーションの講座、ワークショップや研修を提供している。NHK総合「週刊ニュース深読み」「クローズアップ現代+」などのTV番組で、グラフィック・ファシリテーションをすることも。



ありがとうございます!著者登壇イベントへのご参加もお待ちしてます。
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英治出版オンラインとは、連載コンテンツや著者イベントを通じて、共感と学びの場をともにつくるプロジェクトです。よりよい未来をつくる活動が前進するアイデアやストーリーを定期配信。連載著者イベントも開催しています。 運営:英治出版 http://www.eijipress.co.jp/
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