悲鳴は聞こえ続けている、誰が声を上げるのか(梅田 蔦屋書店 洋書コンシェルジュ 河出真美)
8月30日に発売されたボツワナ発のサスペンス小説『隠された悲鳴』。
実際の儀礼殺人事件をもとにしたこの小説には、社会へのどんなメッセージが込められているのか。
梅田 蔦屋書店洋書コンシェルジュの河出真美さんが、レビューを寄せてくださいました。
儀礼殺人の犯人は、いつもつかまらない1994年、14歳の少女、セガメツィ・モゴモツィがさらわれ、翌日、遺体で発見された。
遺体からはいくつかの部位が持ち去られていた。彼女の死は儀礼殺人によるものだと言われている。
儀礼殺人とは、キャ