全体性(ホールネス)のある暮らし――『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんを訪ねて①
『ティール組織』著者のフレデリック・ラルー氏は、ほとんど講演や取材を行わない。そのため、世界中でムーブメントが広がる中、本人がどのような暮らしをしているのか、どんな活動を行っているのかについては、ほとんど情報がなかった。
本連載の著者らも、これまでの取り組みの中であえてラルー氏に会うことはせず、海外と日本のコミュニティで独自の探求を続けていた。しかし2018年5月、ついに両者の邂逅が実現する。
ラルー氏が暮らすエコビレッジでの対話から、それぞれ何を感じたのか。数回に分けて訪問レポートをお届けする。(執筆:嘉村賢州、写真:下田理)
連載:Next Stage Organizations 組織の新たな地平を探究する
「よく来たね。せっかくだから、エコビレッジを歩きながら話さないかい?」
エコビレッジの入口で待っていた私たちに手を振りながら、フレデリックさんは現れた。背がとても高いが権威的なところは少しもなく、穏やかな笑顔で迎えてくれた。
僕たちが訪れたのは、ニューヨークから車で6時間かかる、イサカのエコビレッジだ。イサカはコーネル大学など教育機関が集まった文化的な町。その郊外にエコビレッジは存在する。実は世界的に有名なエコビレッジで、見学も絶えないらしい。
今回の同行者は、連載パートナーの吉原史郎さん、外資系ヘルスケア企業で人事をされている藤間朝子さん、アポイントをとってくれた英治出版の下田理さん。藤間さんは当時ニュージャージーに住んでいたため、通訳をお願いした。
道中の車内では、どんな質問をしようかとブレストしながら、短い時間をできるだけ濃い時間にしたいねと期待に胸を膨らませていた。
しかし、僕の中には少しの不安もあった。
本の世界観が本当に素晴らしかったゆえの不安だったんだと思う。これまで、さまざまな場面で有名な本の著者と出会う機会はあったが、中にはどこか権威的で、こちらが言葉を間違えたら怒られてしまうかもしれないと感じてしまう人もいたからだ。本への感動が深い分、そんな現実がありえなくもないという、一抹の不安があった。
そもそも、これまで僕は、どんな本でも著者に積極的に会おうとしてこなかった。自分がその器でないし、出会い自体からは何も生まれないだろうと思っていたからだ。それでも『ティール組織』に出会ったときは、まったく違った感情になったのも事実だ。
だから海外のカンファレンスや実践企業の視察など、積極的に飛び回った。でも、フレデリック・ラルーさんに会おうとは思わなかった。明らかに講演活動や取材を控えていたし、家族との時間を何よりも大切にしている彼の世界に踏み込みたくなかったからだ。
それでも、日本での反響の大きさに関心をもってくれたらしく、今回の面会にも応じてくれたという。そうだとすれば、本書を訳してくれた鈴木さんやムーブメントを後押ししてくれた草の根のコミュニティの皆さんのおかげで、感謝の気持ちでいっぱいだった。一方で、心配性の僕は、本当に会っていいのだろうかと直前まで心配していた。
でも、実際にフレデリックさんの姿を目にした途端、そんな感情は消し飛んだ。きっと彼は、僕たちの中に緊張と不安を感じ取ったのだろう。だから、冒頭のように「歩こう」と提案してくれたのだ。
「ベルギーに住んでたときは、どうしても1時間ぐらいでどのクライアントのところにも行けるので断りにくかったんだよね」
さすがにニューヨークからの6時間の場所に引っ越しをした今は、ほとんど声はかからなくなったという。たまに訪れる会社のCEOの相談に乗ることはあるが、それ以外の時間はティール組織の探求と発信、そして何よりも家族との時間を大切にして、じっくりと味わいながら過ごしているようだ。
僕たちはフレデリックさんの案内でエコビレッジを歩く。
フレデリックさんが住むエリアの様子。左手前の建物がコモンハウスで、住民の憩いの場となっている。
緑に囲まれたそのビレッジはおとぎ話に出てくるようにかわいらしく、ピースフルな雰囲気が漂い、居心地が良い。一通り、ビレッジを歩き、コモンハウス(3つのビレッジごとに住民が自由に使える協働の広い建物がある)の眺めの良いテラスに腰を落ち着けた。
フレデリックさんは「まずは皆さんの話が聞きたい」と、一人ひとりのこれまでのストーリーに耳を澄ませてくれた。そして、フレデリックさんも、いくつかのストーリーを語ってくれた。穏やかな時間が過ぎ、とてもとても幸せな時間が流れていった。
エコビレッジは「全体性」にあふれていた
「ここをどうやって知ったのかって? Googleだよ(笑)」
はじめからここを目指したわけではなく、ヨーロッパのエコビレッジをまわっていたという。しかしどこか違和感があり、決めきれなかった。そんなときインターネットで見つけたイサカのエコビレッジが気になり、家族で見学に来てみたらしい。イサカでの生活は、新たな自分の世界観を育んだようだ。
「このエコビレッジに初めて足を踏み入れた瞬間、僕たちはすぐに虜になってしまって、住むことを決めたよ。まわりの自然とビレッジの雰囲気の調和がとれていて、完璧だと思った」
「ちょっと気になるところはあったけどね。たとえば部屋の中にあるフォークやナイフがプラスチックだったり、ペンキの塗り方など、変えたいなあと思うことがたくさんあった。でも、実際に住みはじめてみると、そんな感覚が面白いぐらい消えていったんだ」
それに対する分析が面白い。
「引っ越してしばらく経ってから気づいたのは、ベルギーでの生活は実は緊張していたのかもしれない、ということだったんだ。確かにベルギーも平和ではあるんだけど、とはいえ都会では見ず知らずの人と関わることも多いし、貴重品にも気を使わないといけない」
「それに比べて、ここは本当に安全で、安心できるんだ。子どもたちが家の外で遊んでいても、何の心配もない。冬のある日、雪がふったんだけど、気づいたら子どもの姿が見えなかった。ふつうだったら『え、危ないことになってるんじゃ!』って心配しそうだけど、僕たちも慣れていたので近所の人に聞いてみた。そうしたら『ああ、スキーであっちの方に行ったよ』と教えてくれた。いつもそんな感じだよ」
「ベルギーでは都会暮らしの緊張を紛らわそうとして、部屋の中を飾ること、つまり『自分の城』を自由にデザインすることにエネルギーを割いていたのかもしれないね。でも、ここで完全に安心感を覚えると、自宅の内側を整えることが、心底どうでもよくなったんだ。自分がいかに緊張していたかを、イサカに来て気づいたんだよ」
ここでの楽しみのひとつが、エコビレッジの共通ルールである「週に数時間はコミュニティのために奉仕すること」だという。どんな奉仕を行うかは、各自が決めていい。
僕たちが訪問しているときも、ところどころで掃除をしている人たちがいた。フレデリックさんは、コモンハウスの玄関のペンキを塗ったり、照明器具やワインカウンターを工作したりしたことを、とてもうれしそうに語ってくれた。
コモンハウス。入口のグレーの扉はフレデリックさんが最近塗り替えたという。
安心安全な環境では、それまで内向きだった人々のエネルギーが、他者やコミュニティといった外向きへと広がっていく。それを肌で体感されているようだった。
先に述べたように、時々CEOが悩み事をもってフレデリックさんを訪ねに来るらしい。フレデリックさんはそこでも、まずは笑顔で出迎えて、ゆっくりとエコビレッジを散歩する。そうしてCEOの体と心をゆっくりほぐしたうえで、未来について語り合うのだ。(CEOとどんな話をするかは、吉原くんによる次回の記事をお楽しみに)
存在目的を探求しながら生きるということ
少し驚いたけれど、フレデリックさんらしいなあと印象に残っていることがある。
彼がうれしそうにエコビレッジのコミュニティを語っていたとき、ふとこうつぶやいた。
「うちのコミュニティは、まだコンセンサスなんだけどねえ」
コンセンサスとは、メンバー全員の合意を前提とする意思決定の方法で、『ティール組織』ではグリーン組織の特徴として挙げられる。多様な価値観を大切にする組織においてよく行われるが、それによって議論が長くなる、異端児やイノベーションが生まれにくくなるといったデメリットも指摘されている。一方ティール組織では、コンセンサスではなく「助言プロセス」という方法を活用している組織が多い。
コモンハウス内部のダイニングルーム。食事を持ち寄ったり、イベントスペースになっている。
フレデリックさんは、コミュニティがコンセンサスで動いていることに、特にフラストレーションをもっている様子はない。助言プロセスへの期待をほのかにもちつつも、コミュニティメンバーと一緒に変化の旅を進むことを、楽しんでいるように思える。
僕らは得てして、理想の姿に出会うと、無理にでもそれを推進したいと思ってしまう。フレデリックさんにその力みはまったく感じないのだ。流れに身を任せている。これこそが、彼のいう「存在目的」との付き合い方を見事に体現しているのだと思う。
この姿勢は、『ティール組織』の執筆に至った経緯とも通じるものがある。そもそも、本の執筆から現在に至るまで、一連のムーブメントを想定していたものではないという。
「マッキンゼーにいたときから、体の半分では仕事に打ち込んでいたけれど、もう半分にずっと違和感を感じてたんだ。そんな状態でなんとなく日々を過ごしていたあるとき、コーチと話す機会があって、違和感の正体に気づいて辞めることを決意した。僕の辞職がコーチのせいだと思われて迷惑にならないように、そのセッションの数か月後に辞職願を出した」
その後の数年間は、エグゼクティブ・コーチングを行っていたが、その場で一次的に悩みを解決したように見えても、現実に戻ると前と同じパターンに戻ってしまうことに気づいたという。そもそもの組織やビジネスのあり方に疑問を抱き、世界中の先進的な組織の調査を始めた。
「探求している最中は、特に落としどころは決まってなかったよ。本を発売しようとも思っていなかったし。ただ探求したい想いのままに調べていったんだ。そのなかでティール組織のアイデアが生まれて、本を書こうと思った。でもいざ書きはじめてみると全然納得がいかなくて、何度も何度も最初から最後まで書き直したよ」
原書の出版から4年、本の広がりとともにさまざまなCEOや実践者と関わりをもつようになった。彼らとの対話のなかで見えてきた、本では伝えきれていないことやティール組織実現に向けてCEOやリーダーたちが大切にすべきことを伝えたいと思うようになった。
それが今年から始めた「Insights for the Journey」というビデオシリーズだ。完全なギフトエコノミーで、自分のペースでそのとき話したいことを録画してアップしていく取り組みだ。そして、その後は何も決まっていないという。
「特に、次にやりたいこととか目標とかをもっているわけではないんだ。次に探求してみたいテーマがあるとしたら、ガバナンスとか政策とか、あるいは国家や都市の在り方は、どんな可能性があるのか?ってことかもしれない。ティール組織と同じように、世界でいま起こっている未来の種を調べて、探求したいと思っているんだ。でも、本気でやろうと思ったら4~5年かかるだろうから、始めるかどうかもわからないけどね(笑)」
「ガバナンスや国家」という言葉は、まったく想定外だった。組織の探求を続けていくのだろう、と勝手に思っていたからだ。それでも、自分の内発的なエネルギーに素直に向き合い、ゆっくりと旅路をすすめようとしている彼の在り方に共感を覚えた。
「ティールの次」はどんな姿か?
対話の中で、「ティールの次はターコイズとなっているけれど、組織に当てはめるとどんな姿なんだろう?」という問いが誰かから出された。
「僕も答えをもっているわけではないけれど、すごく近いかもしれないと思った組織はひとつある」
その組織は、「システミック・コンステレーション」という手法を用いて、すべての経営判断を行っているという。
システミック・コンステレーションは、あるテーマに対して「意思決定に関わる人」「お客さん」「利害関係者」「お金」「ビジョン」といった要素を、その場にいる人たちの身体に割り当てて室内に配置し、感覚に従って身体を動かすというシステムセンシングの方法だ。
自分個人の考えや論理は手放して、あくまで自分に割り当てられた「要素」の声に耳を傾ける。それぞれの人が身体のセンサーに従って動き出すと、システムが相互作用を起こしながら動的に変化していく。最終的にはある種の落としどころに勝手に収束していく。
「先日訪ねてきたオーストリアのファシリテーターから聞いたんだけど、家族経営の小さなホテルで、山の中に大きなホテルをつくる計画があったらしい。それが最初はまったくうまくいかなかった。6年くらい計画をしていても、建設も始まらない」
「そんな中、彼らは一度すべてを白紙に戻して、ゼロからやり直した。建築家も計画も何もかも変えた。そして、そのファシリテーターの女性と組んで、コンステレーションを使ってすべての意思決定を行うということを決断したというんだ。例えば『部屋の数』『部屋の名前』『価格設定』、考えられることすべて。そうして決めていくと、やり直してから最初のお客が入るまでにかかった期間は、なんとたったの1年だった。もしかすると、これはターコイズにすごく近い在り方かもしれない」
この話には僕らも唖然となった。確かに、「部屋の数」や「価格設定」は経営での肝となるものだが、それを同意が得るまで言葉で議論しようとすると、多様な意見が飛び交って結論がまとまらない可能性もある。いろんな意見が出た中で最終的に経営者が決断したとしても、確信や納得感がもてない人が出てくるかもしれない。
実際、そのホテルはシステミック・コンステレーションによってさまざまなことを決定し、結果的にプロジェクトはうまくいって、今もそのやり方を続けて経営を行っているという。
おそらくシステミック・コンステレーションについて初めて聞いた人は、何のことやらさっぱりわからないだろう。僕自身も初めて聞いたときは意味不明であった。しかし、ギリシャのNext Stage Gatheringやさまざまな場で何度かセッションに参加したとき、むしろ頭で考えて行動しているこれまでのやり方の方が、実は不自然なのかもしれないと少し感じたのも確かだ。
フレデリックさんも同様である。システミック・コンステレーションで経営することが素晴らしいと言っているわけではない。ただ、そのような方法論で経営を回している組織があることに驚き、好奇心をもっている。
おそらく、言語を使わない、大いなるシステムのメッセージに従って組織が機能することもありうるのかもしれないと思っているようだ。自分自身の枠組みの外側にあるものごとであっても、可能性を探求する扉は閉ざしてはいない、その好奇心とオープンさが、彼が著した偉大なる研究成果につながったんだなと改めて思った。
隠者として生きる
そのほかにも、たくさんの話を交わした。
振り返ってみれば、行く前に聞こうと思っていた質問群はほとんど尋ねていない。フレデリックさんと過ごしていると、それらはあまりにも枝葉末節で重要でないように感じたからだ。
むしろ、彼の世界観や在り方を共にする、その時間が何より尊くて、心ゆくまで味わおうと思った。同時に、そういったことこそ僕らが伝えていかないといけないなと強く感じた。「知識」ではなく「在り方」を。
実は、ある時期から僕は、「隠者」という生き方にあこがれていた。現代の忙しすぎる社会に振り回されるのではなく、ちょっと距離を置いて探索にふけり、とはいえ完全に世を捨てるのでもない。離れているからこそ見える世界があり、その視点で誰かに貢献できるような、そんな在り方を模索していた。
今回フレデリック・ラルーさんを訪ね、「僕が探していたロールモデルがここにまさに存在していた!」という印象だった。とはいえ、僕もすぐに隠者生活に入るつもりはない。まだまだ組織の在り方を探求したい。
彼の理論の土台になったケン・ウィルバーのインテグラル理論は東洋と西洋の思想を見事に融合させることで新しい地平を切り開いた。そういう意味ではフレデリックさんの事例はまだまだ西洋社会のものが多い。
おそらく日本においても、独自にその日本らしい試行錯誤の結果生まれている豊かな事例があるのではないか?
それらの叡智は、逆に西洋社会や世界全体にとって有益な視野を提供するのではないか?
そういった問いを探求していって、僕は世界に貢献したい。
さらに僕は、これからの時代は、より組織の殻が薄くなり、個人とチーム、プロジェクトと組織が有機的につながり循環する、新しい組織間生態系が社会を形作っていくと妄想している。それを妄想だけに終わらせず、現実化に向けて貢献したい。
しばらくは、この理想と現実の狭間で、探求と実践を繰り返したいと思うのだ。
ただ、作りたい世界をまさにそのまま体現している彼と出会えたこと、それ自体が、対話の内容以上に、自分の未来に大きな実りを与えてくれそうな、そんな旅路となった。
連載「Next Stage Organizations」の第2回をお読みくださり、ありがとうございます。次回は「ラルーさんを訪ねて」の第2弾をお届けする予定です。どうぞお楽しみに。英治出版オンラインでは、連載著者と読者が深く交流し、学び合うイベントを定期開催しています。連載記事やイベントの新着情報は、英治出版オンラインのnote、またはFacebookで発信していますので、ぜひフォローしていただければと思います。(編集部より)
連載のご案内
Next Stage Organizations 組織の新たな地平を探究する
ティール組織、ホラクラシー……いま新しい組織のあり方が注目を集めている。しかし、どれかひとつの「正解」があるわけではない。2人のフロントランナーが、業界や国境を超えて次世代型組織(Next Stage Organizations)を探究する旅に出る。
第1回:「本当にいい組織」ってなんだろう? すべてはひとつの記事から始まった
第2回:全体性(ホールネス)のある暮らし――『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんを訪ねて①
第3回:リーダーの変化は「hope(希望)」と「pain(痛み)」の共有から始まる――『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんを訪ねて②
第4回:「ティール組織」は目指すべきものなのか?――『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんを訪ねて③
第5回:ホラクラシーに人間性を――ランゲージ・オブ・スペーシズが切り開く新境地
第6回:『ティール組織』の次本
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第7回:訳者まえがき(嘉村賢州・吉原史郎)
第8回:新しい組織論に横たわる世界観:第1章コラム
第9回:自主経営に活用できる2つの要素:第2章コラム
第10回:組織のDNAを育む:第6章コラム
第11回:グリーン組織の罠を越えて:第7章コラム
第12回:ティール組織における意思決定プロセス:第8章コラム
第13回:情報の透明化が必要な理由:第9章コラム
連載著者のプロフィール
嘉村賢州さん(写真右)
場づくりの専門集団NPO法人場とつながりラボhome’s vi代表理事、東京工業大学リーダーシップ教育院特任准教授、コクリ! プロジェクト ディレクター、『ティール組織』(英治出版)解説者。京都市未来まちづくり100人委員会 元運営事務局長。まちづくりや教育などの非営利分野や、営利組織における組織開発やイノベーション支援など、分野を問わずファシリテーションを手がける。2015年に新しい組織論の概念「ティール組織」と出会い、日本で組織や社会の進化をテーマに実践型の学びのコミュニティ「オグラボ(ORG LAB)」を設立、現在に至る。
吉原史郎さん(写真左)
Natural Organizations Lab 株式会社 代表取締役、『実務でつかむ!ティール組織』(大和出版)著者。日本初「Holacracy(ホラクラシー)認定ファシリテーター」。証券会社、事業再生ファンド、コンサルティング会社を経て、2017年に、Natural Organizations Lab 株式会社を設立。事業再生の当事者としてつかんだ「事業戦略・事業運営の原体験」を有していること、外部コンサルタントとしての「再現性の高い、成果に繋がる取り組み」の実行支援の経験を豊富にもっていることが強み。人と組織の新しい可能性を実践するため、「目的俯瞰図」と「Holacracyのエッセンス」を活用した経営支援に取り組んでいる。