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『ティール組織』の次本(嘉村賢州)

場づくり専門集団のhome’s viの代表理事、東京工業大学リーダーシップ教育院の特任准教授、個人・地域・社会の変容をコ・クリエーション(共創)で起こすコクリ!プロジェクトのディレクター。

様々な活動に取り組むかたわら、膨大な量の書籍を研究や実践に取り入れている『ティール組織』解説者の嘉村賢州さんに、『ティール組織』の次本(次に読むとおすすめの本)を、「世界観」「事例」「手法」の3部構成で紹介していただきます。[編集:山下智也]

『ティール組織』は探求の旅の扉を開く本

まずみなさんと共有したいのは、『ティール組織』はコンセプトを伝える本であって、ここには絶対的な「答え」は書かれていません。とても分厚い本なので、これを読めば正解が見つかると期待しがちですが、実際に読むと「答え」ではなく「問い」が浮かんできます。

「生命体的な組織って一体どんなもの?」
「私の組織や業界や規模でもできるのだろうか?」
「まず何から始めればいいんだろう?」

なので私はこの本を、「次世代型組織の探求」という旅の扉を開く一冊と捉えています。2015年にティール組織というコンセプトに出合ってから私自身、探求の旅をつづけていますし、この連載も旅の仲間である吉原史郎さんとの「探求記録」のような位置づけです。

そして今回の記事は、先ほどあげたような問いが浮かんだ方々が、より実りある探求の旅を歩む一助になればという思いで、「3つの問い」を紐解くヒントになる本を紹介します。題名に「ティール」が入っていない本で、さまざまな分野からセレクトしました。

生命体的な組織って一体どんなもの?(世界観)

ティール組織のメタファーは、「生命体」です。図で示されているグリーンの「家族」、オレンジの「機械」、アンバーの「軍隊」と違って、生命体的な組織というのは、なかなか実感しづらいメタファーだと思います。

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この生命体的な組織を紐解くキーワードが3つあります。
「自然界のメカニズム」「レジリエンス」「反脆弱性」です。

まず「自然界のメカニズム」の特徴のひとつが、自己組織化です。ティール組織として紹介される組織は自律的に活動し、互いにアドバイスしながら一人ひとりが積極的に意思決定をします。

この自己組織化をはじめとする、自然界の複雑なメカニズムを組織論で生かす智慧が述べられているのがリーダーシップとニューサイエンスです。

たとえば私たちは暗黙のうちに軍隊的な上意下達のメカニズムを取り入れて組織運営をしていますが、この本を読むと、そうした慣れ親しんだメカニズムとは異なる、複雑かつ自律的な秩序を持つ構造が現実のいくつかの組織でも存在していることがわかります。

次は「レジリエンス」。これまでの組織は、未来を予測して計画をつくり、確実に物事を進めようという世界観で運営されてきました。そのために重要なのは、頑強であること、コントロールできること。

それとは異なるアプローチが、レジリエンスです。未来は「予測する」ものではなく、「適応する」ものであると。しなやかさ、柔軟さを持ち、困難や想定外があってもそれを克服する回復力をもつ。そうした変化に適応できる「レジリエンス」のメカニズムを、自然界や人間社会から学ぼうとするのがレジリエンス 復活力という本です。

最後は「反脆弱性」。未来の予測、さらには過去の分析さえも手放し、変化やカオスの到来を機会と捉えて、楽しめと言っているのが反脆弱性です。計画を手放して、機会を見つけたら、それにドボンと飛び込む。

かなり極端なようにも感じますが、VUCAと言われる現代においては、実は理にかなっているとも言えます。そしてこの「反脆弱性」の大切さを実感できると、「ティール組織になるための3カ年計画」のような発想はなくなります。そうではなく、いまこの瞬間に意識やリソースを集中し、人と組織が本来もつ能力を発揮すること、つまり全体性(ホールネス)に目を向けられるようになります。

私の組織や業界や規模でもできるのだろうか?(事例)

図に示している「3つのブレークスルー」というティール組織の特徴だけを見ると、「ティール組織は、IT企業やコンサルティングファーム、あるいは先進的な欧米企業に特有の組織コンセプトなのではないか?」と思われるかもしれません。

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でも注意深く観察すると、私たちのまわりにはティール組織の特徴をもった企業がいくつもあります。

まず取り上げたいのが、『ティール組織』にも登場するAESです。AESは、社員が4万人、業界は電力、そしてアメリカ、イギリス、オランダ、アルゼンチン、中国、インド、ハンガリー、カザフスタン、グルジアなどに発電所をもつ多国籍企業。

隠れた人材価値では、このAESについて『ティール組織』よりも掘り下げて書かれているので、「IT企業や欧米文化でなければ通用しないのでは?」「上場企業では無理なのでは?」と思われた方は、読んでみると印象が変わるかもしれません。

次は、3つの日本企業をご紹介します。まずはサイボウズです。『ティール組織』著者のフレデリック・ラルーさんは口酸っぱく「経営者の世界観こそが、組織の世界観」と言っています。経営者の意識が変わらなければ、組織の進化は極めて難しいと。

チームのことだけ、考えた。』は、そうした経営者の意識の変化と、それに伴う組織の進化をリアリティをもって体感できるとても優れたケーススタディです。

離職率が高く、エンゲージメントが低かったサイボウズが、社長の青野慶久さんの変容が契機となり、社員ひとりひとりが全体性をもって働く組織へ進化していった。組織の成長や発展を志す経営者やそれを支える方々にぜひ読んでいただきたい一冊です。

続いて取り上げたいのは、自然の摂理に則った「自然経営」を提唱する武井浩三さんが共同創業したダイヤモンドメディアです。

「給与や経費を全公開」「役職や肩書を廃止」「働く時間も場所も自分で決める」「社長と役員を選挙と話し合いで決める」。こうしたユニークなマネジメントスタイルに至るまでの失敗や試行錯誤を追体験できるのが『管理なしで組織を育てる』です。

仕組みやルールや組織文化を常に進化させていくダイヤモンドメディアは、企業として「次世代型組織の探求」を実践しているとても貴重な存在だと言えます。

最後はほぼ日です。私はこの『すいません、ほぼ日の経営。』を読んで勇気をもらいました。ほぼ日は、ITでもコンサルでもなく、連携してチームワークを発揮することが求められる業態です。にもかかわらず、ティール組織のような世界観で組織運営されていることに衝撃を受けました。

ほぼ日の特筆すべき点は、「全体性(ホールネス)」です。メンバーが互いに感情や考えをオープンにし、メンバー同士や組織との一体感が得られ、一人ひとりが本来の能力を発揮できる。ほぼ日がそういう職場であることの源泉は、「やさしくつよくおもしろく」という行動指針だと思います。糸井重里さんは、この行動指針は順番が大切だと言っており、なによりもまず「やさしく」であると。

相互に助け合う、自分や他者を生かし合う。そういった「やさしさ」を企業活動の大前提としている会社は他に例がありません。「全体性」という観点では、ほぼ日は、日本で最もティール組織を体現している会社だと思います。

まず何から始めればいいのだろう?(手法)

『ティール組織』に書かれていることを前向きに捉えた方がまず思うのが、「どう実践するか?」ではないでしょうか。著者のラルーさんはまず「経営者の意識の変容」が重要だと言われていますが、それだけでは組織のメンバー一人ひとりの意識や行動はなかなか変容しません。

そこで、次世代型組織への進化を支える「6つの手法」をご紹介します。

1つめは、NVC(非暴力コミュニケーション)。なにか問題があった時に、リーダーやマネジャーに頼るのではなく、当事者同士で解決するのがティール組織の前提です。しかし、比較や先入観や評価によって誤解や争い、怒りが生じてしまうことが多々あります。それらを排して、思いやりと共感ある対話に導くコミュニケーション手法が、NVCです。

「自分自身の感情」や「自分がほんとうに求めていること」に耳を傾け、それを肯定的な言葉で相手に伝える。『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』は、シンプルでありながら、よりより対人関係を築くための「話し方・聴き方」の新しい教科書です。

2つめは、コンフリクト・マネジメント。リーダーも人事部もいないと、意見の衝突が山ほど出てきますが、対立はうまく生かすとクリエイティビティの源泉となります。『異質な力を引き出す 対立のススメ』は、そうした対立を活用して異質な力を引き出すコンフリクト・マネジメントの本で特におすすめの一冊です。

まず「条件」「認知」「感情」という対立の3分類を、自分が抱えている課題や状況に照らし合わせる。次いで、この本で紹介されている対立の種類ごとのプロセスや手法を試してみると、ティール組織を志す方にとって大きな力になると思います。

3つめは、ゴールデンサークル。TEDの動画などでも広く知られていると思いますが、これは、どんなことも「Why」から始めることで共感の環が広がり、成し遂げたいことが実現に近づいていくという考え方です。

サークルの一番外側の「What」は何をするか(商品やサービス)、その内側の「How」はどうやるか(whatの価値提案)。そしてさらに内側の、サークルの中心に位置するのが、自分たちが何を信じて、何のために存在しているかを問う「Why」。この「Why」は、ティール組織で言われる「存在目的」を理解する上でかなり役に立つ概念であると思います。

ゴールデンサークルを提唱するサイモン・シネックの『FIND YOUR WHY あなたとチームを強くするシンプルな方法』では、この「WHY」を見つけ方を、個人レベルと組織レベルで紹介しているので、「存在目的」を探求する上でとても有益な本です。

4つめは、ホールシステムアプローチです。ティール組織では、ゴールデンサークルの「Why(存在目的)」を考えて行動する担い手は、経営層や経営企画だけでなく、組織のメンバー全員です。

大きな組織でこうした取り組みを行うときに効果的なのが、ホールシステムアプローチ。これは、取り組みたいテーマや問いに関わる全関係者(またはその代表者)が一堂に会し、文脈を共有しながら意思決定やアクションプランを創り出す方法論の総称です。

『ティール組織』では、このホールシステムアプローチの手法がいくつか紹介されており、関連書もたくさんあるのですが、特におすすめは、『人と組織の「アイデア実行力」を高める OST(オープンスペーステクノロジー)実践ガイド』。

OSTとは、実行したいアイデアや取り組みたい課題を参加者が自ら「この指とまれ」で提案。それに賛同する人たちが集って具体的なプロジェクトを生み出したり、課題への理解を深めるワークショップ手法です。

OSTは、「存在目的の探求」に加えて、参加者の自主性や自発性を最大限に引き出す「リーダーシップ育成/自己組織化」、そしてアイデアを現実に生かす「実行力向上」というユニークな側面を持っています。そして『OST実践ガイド』は、OSTの日本の第一人者である著者が携わった新規事業や地方活性の事例が盛り込まれています。

5つめは、免疫マップ。これは、「変わりたくても変われない」という心理的ジレンマの深層を掘り起こし、変化に対して自分を守ろうとしているメカニズムを解き明かす手法です。

ティール組織は、インテグラル理論という人間発達の理論が下敷きになっており、ティール組織に近づくには組織活動を通じた組織メンバー自身の発達が重要となります。そうした際に「免疫マップ」は、自分が力を注ぎながらも恐れや不安によって前進できないこと、いわばアクセルを踏みながらブレーキを踏んでいることを明らかにし、それに対処する方法を気づかせてくれるとても有用なアプローチです。

この免疫マップの開発者であるロバート・キーガンとリサ・ラスコウ・レイヒーの著書『なぜ人と組織は変われないのか』では、組織のリーダーやメンバーや経営陣、政府機関や教育機関などの多彩な個人・組織の変革事例が紹介されています。

6つめは、GTD。『ティール組織』に登場するホラクラシー(仕事の自己組織化を支援する手法)のベースとなっているのがGTDです。人間は、目の前の仕事に集中できると生産性が高まる。でも実際は、他の仕事や家族のことが頭に浮かび、いろんなことを頭の中で同時に処理している。その結果、私たちの頭のメモリはいつもパンパンになってしまっている。

GTDが提案しているのは、あらゆる心配事や、やりたいことをすべて保存する外部メモリーをつくることです。これがあると、不安は取り除かれ、仕事は整理整頓されて、目の前の仕事に集中して臨める。また、GTDを組織のメンバーが実践することで、組織内の情報の透明化につながり、連携やコラボレーションが円滑になるという効果もあります。

ティール組織の文脈においては、GTDのバイブルである『ストレスフリーの整理術』を読むと、誰かの指示を待つことなく、適切なメンバーと連携しながら迅速に対応する「自主経営(セルフマネジメント)」が加速する原動力になると思います。

本をまったく読まなかった自分を変えた一冊

「次世代型組織探求の旅を歩む一助にしてほしい」という思いが高じて、一度に13冊もの本を紹介してしまいました。ちょっと多すぎる気もしますが、どれも私が組織運営やファシリテーション、研究や実証実験をする中で、かけがえのない気づきと問いをもたらしてくれた本です。

最後に番外編として、もう一冊だけ紹介させてください。

実は私は大学時代、いっさい本を読みませんでした。優れた本を読んでしまうと、うのみにしてしまう、本にマインドコントロールされてしまうと思っていたからです。また、ファシリテーションもやコーチングも嫌いでした。人を操作する方法のように思えたからです。

なので、大学時代もいまと同じように、一人ひとりの可能性がまざりあって予想だにしない価値やアクションが生まれる「場づくり」に取り組んでいたのですが、本にはまったく頼らず、ひたすら試行錯誤することにこだわっていました。

しかしあるとき、1000人規模の場をつくることになり、これはまずいぞと思っていたときに一冊の本と出合いました。それが『オープン・スペース・テクノロジー――5人から1000人が輪になって考えるファシリテーション』です。

この本に書かれていたことは、当時の私にとって衝撃そのものでした。テクニックではなく人を信じよう。人には潜在的な力がある。だから場を整えれば、あとは自然に事は進んでいく。

「人を信頼するファシリテーション手法」があることを知り、もしかしたら自分が見えていない世界があるかもしれないと思い、それから『学習する組織』や『U理論』などの世界に飛び込んでいきました。2008年くらいのことです。

それから10年経ち、いまはシンクロニシティのように概念やノウハウとの出合いが起き続けています。まるで、宇宙のリズムに乗っているかのような感覚です。必要な時に必要な本に出合う。本と対話して、自分の実践と組み合わせる、そういう読み方・活かし方をしています。

2008年の当時の私がそうであったように、『ティール組織』も今回ご紹介した本も、読む人のタイミング、もっと言えばその人が抱いている「問い」によって、何を読むべきか、あるいは本を読むべきかどうかも変わるのかもしれません。

今回ご紹介した本のブックリストは、記事の最後にまとめています。
みなさんの探求の旅が実りあるものになることを願っています。

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『ティール組織』の次本リスト

1.『リーダーシップとニューサイエンス』マーガレット・J・ウィートリー著、英治出版、2009年
2.『レジリエンス 復活力』アンドリュー・ゾッリ、アン・マリー・ヒーリー著、ダイヤモンド社、2013年
3.『反脆弱性(上・下)』ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2017年
4.『隠れた人材価値』チャールズ オライリー、ジェフリー フェファー著、ダイヤモンド社、2002年
5.『チームのことだけ、考えた。』青野慶久著、ダイヤモンド社、2015年
6.『管理なしで組織を育てる』武井浩三著、大和書房、2019年
7.『すいません、ほぼ日の経営。』川島蓉子、糸井重里著、2018年
8.『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版』マーシャル・B・ローゼンバーグ著、日本経済新聞出版社、2018年
9.『異質な力を引き出す 対立のススメ』日本能率協会マネジメントセンター編、同、2015年
10.『FIND YOUR WHY あなたとチームを強くするシンプルな方法』サイモン・シネック、デイビッド・ミード、ピーター・ドッカー著、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2019年
11.『人と組織の「アイデア実行力」を高める OST(オープンスペーステクノロジー)実践ガイド』香取一昭、大川恒著、英治出版、2018年
12.『なぜ人と組織は変われないのか』ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー著、英治出版、2013年
13.『全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』デビッド・アレン著、二見書房、2015年


連載「Next Stage Organizations」をお読みくださり、ありがとうございます。次回記事をどうぞお楽しみに。英治出版オンラインでは、連載著者と読者が深く交流し、学び合うイベントを定期開催しています。連載記事やイベントの新着情報は、英治出版オンラインのnote、またはFacebookで発信していますので、ぜひフォローしていただければと思います。(編集部より)

連載のご案内

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Next Stage Organizations 組織の新たな地平を探究する
ティール組織、ホラクラシー……いま新しい組織のあり方が注目を集めている。しかし、どれかひとつの「正解」があるわけではない。2人のフロントランナーが、業界や国境を超えて次世代型組織(Next Stage Organizations)を探究する旅に出る。

第1回:「本当にいい組織」ってなんだろう? すべてはひとつの記事から始まった
第2回:全体性(ホールネス)のある暮らし――『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんを訪ねて①
第3回:リーダーの変化は「hope(希望)」と「pain(痛み)」の共有から始まる――『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんを訪ねて②
第4回:「ティール組織」は目指すべきものなのか?――『ティール組織』著者フレデリック・ラルーさんを訪ねて③
第5回:ホラクラシーに人間性を――ランゲージ・オブ・スペーシズが切り開く新境地
第6回:『ティール組織』の次本

-----『自主経営組織のはじめ方』無料公開-----
第7回:訳者まえがき(嘉村賢州・吉原史郎)
第8回:新しい組織論に横たわる世界観:第1章コラム
第9回:自主経営に活用できる2つの要素:第2章コラム
第10回:組織のDNAを育む:第6章コラム
第11回:グリーン組織の罠を越えて:第7章コラム
第12回:ティール組織における意思決定プロセス:第8章コラム
第13回:情報の透明化が必要な理由:第9章コラム

連載著者のプロフィール

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嘉村賢州さん(写真右)
場づくりの専門集団NPO法人場とつながりラボhome’s vi代表理事、東京工業大学リーダーシップ教育院特任准教授、コクリ!プロジェクト ディレクター、『ティール組織』(英治出版)解説者。京都市未来まちづくり100人委員会 元運営事務局長。まちづくりや教育などの非営利分野や、営利組織における組織開発やイノベーション支援など、分野を問わずファシリテーションを手がける。2015年に新しい組織論の概念「ティール組織」と出会い、日本で組織や社会の進化をテーマに実践型の学びのコミュニティ「オグラボ(ORG LAB)」を設立、現在に至る。共著書に『はじめてのファシリテーション』(昭和堂)。

吉原史郎さん(写真左)
Natural Organizations Lab 株式会社 代表取締役、『実務でつかむ!ティール組織』(大和出版)著者。日本初「Holacracy(ホラクラシー)認定ファシリテーター」。証券会社、事業再生ファンド、コンサルティング会社を経て、2017年に、Natural Organizations Lab 株式会社を設立。事業再生の当事者としてつかんだ「事業戦略・事業運営の原体験」を有していること、外部コンサルタントとしての「再現性の高い、成果に繋がる取り組み」の実行支援の経験を豊富にもっていることが強み。人と組織の新しい可能性を実践するため、「目的俯瞰図」と「Holacracyのエッセンス」を活用した経営支援に取り組んでいる。