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連載「『insight』私はこう読んだ。」を始めます。

読者の皆さん、こんにちは。英治出版プロデューサーの平野です。
新刊『insight――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』(6月26日発売)の刊行に合わせて、英治出版オンラインでの連載を開始いたします。

本書のテーマはサブタイトルにもある通り、「自己認識(自分を知ること)」。
皆さんは「自己認識」と聞いて、どのようなイメージをもたれるでしょうか。
例えば、「自分探し」のような言葉。今の自分の現状に満足できず、「青い鳥」を探すがごとく、どこかにある理想的な自分を追い求める。この言葉には少し否定的なニュアンスもあり、「自分を知る」というと胡散臭いなと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私自身、自己認識や自分を知るという表現を聞いてまっさきに思い出すのは、就活の「自己分析」でした。いま振り返ると、この自己分析の大切さも分かるのですが、学生時代は自分をアピールするための自己分析にネガティブな感情を持っていました。

このように否定的に捉えられることもあるテーマですが、一方で、「自分のことをよりよく知りたい」というのは多くの人が抱く共通の想いなのではないかとも思います。さらに、現代という時代を考えても自分を知ることの重要性は高まっているのではないでしょうか。もの凄いスピードでテクノロジーが社会を変えています。また、well-beingなど、所得などの経済的価値だけにとどまらない幸福を追求する動きも高まっています。そうした変化に右往左往せず、自分は何に喜びを感じるのか? 自分はどのような環境において最も力が発揮できるのか? など、深く自分を知ることは今後とても大切になっていくのではないでしょうか。

そのような状況で大切になってくるのは、本質的な意味で「自分を知るとはどういうことか」を考えることだと思います。少し立ち止まって考えてみると、そもそも「自分を知っている」がどういう状態なのかは自明ではありません。さらに、何をもって「自分を知っている」と言えるかが明確になったとしても、「よりよく自分を知るにはどうすればよいのか?」という大きな問いが残ります。

そこで本書の登場です。著者のターシャ・ユーリックはこのような問いに対して明確な答えを提示しています。

彼女のバックグラウンドは組織心理学という学問。本書の中でも、心理学や行動経済学など、縦横無尽に研究を参照しながら、「自分を知るとはどういうことか」を明らかしていきます。ポイントは、自己認識は、自分自身が自分を認識する「内的自己認識」と、他者が自分を認識する「外的自己認識」という二つの要素から成り立つという点です(詳しくは本書、または次回・次々回公開の「第1章」をお読みください)。

さらに重要なこととして、人間の認知の特性上、人は自分自身に対する思い込みにとらわれがちであるという点が強調されます。では、どのようにすればその思い込みから逃れることができるのか。その点についても、多くの研究を参照しながら解決策を提示してくれています。一例を挙げると、「なぜ(why)を問うのではなく、何(what)を問え」など、すぐにでも実践できるようなアドバイスが紹介されます。

このように書くと、アカデミックな小難しい内容に感じられるかもしれません。しかし、著者はアカデミックなバックグラウンドを持ちながらも、コーチングなどを通して実際のビジネスの世界でも活躍しており、様々な興味深いエピソードを交えつつ議論を展開しています。例えば、アメリカ初代大統領ワシントン、フォード再建に手腕を発揮したアラン・ムラーリー、ピクサー共同創業者エド・キャットムル。著名人だけではなく、著者がコーチングをした自己認識の低いCEOや、著者自身の自己認識を高めた友人からの一言なども紹介されます。学問的知見により自己認識の構造を理論的に理解しつつ、「そういうことってあるある!」や「耳が痛い……」などのリアリティをもって、「自分ごと」として読めるような工夫が随所になされています。

ここまで、なぜこの本を出版したのか、この本の特徴をお伝えしてきましたが、最後に、連載の意図を簡単にお伝えします。

本書の中で著者は、自己認識を高めるプロセスを「生涯をかけての旅」になぞらえています。唯一の正解をもとめるのではなく、常に探究し続けるべきものとしての自己認識。この本を一つのきっかけに、「自己認識の旅」を歩もうとされる読者の皆さんに、少しでも役立つメッセージをお届けしたく、この連載を企画しました。各界で活躍されている方が、自己認識にどのような意味を見いだしてこられたか、そして自己認識を高めるために何を意識されているのか、など、本書をベースにしつつ語っていただく予定です。

各界でご活躍の方々によるリレー寄稿をお届けする前に、『insight』の第1章を2回に分けて公開します。自己認識の全体像を説明した本章をぜひご一読のうえ、リレー寄稿を楽しんでいただけたらと思います!


今後の連載スケジュール

▼6/26 第1章(前半)公開


▼6/27 第1章(後半)公開


▼7/3 太田直樹さん(New Stories代表、元総務大臣補佐官)


▼7/10 篠田真貴子さん(元経営職、現在は充電中)

and more!

英治出版オンラインでは、記事の書き手と読み手が深く交流し、学び合うイベントを定期開催しています。連載記事やイベントの新着情報は、英治出版オンラインのnoteFacebookで発信していますので、ぜひフォローしていただければと思います。「『insight』私はこう読んだ。」の連載マガジンのフォローはこちらから。(編集部より)
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英治出版オンライン

英治出版オンラインとは、連載コンテンツや著者イベントを通じて、共感と学びの場をともにつくるプロジェクトです。よりよい未来をつくる活動が前進するアイデアやストーリーを定期配信。連載著者イベントも開催しています。 運営:英治出版 http://www.eijipress.co.jp/

『insight』私はこう読んだ。

「自己認識」をテーマとした書籍『insight』。本書をベースとして、各界で活躍する方々に、「自己認識にどのような意味を見いだしてきたか」など、様々な観点から語っていただきます。
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