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#経営学
仕事のつながり、心のつながり(村瀬俊朗:早稲田大学准教授)
五月のある夜、ネット論客たちの議論を聞きながら食器を洗っていると、気になる発言が耳に飛び込んできた。
「リモートワークが進むと、仕事の達成度の見える化が顕著になる。今までの社内の無駄話や面倒な人間関係が少なくなり、作業に集中でき、仕事が捗る」
「リモートを活用して効率性を上げられる奴だけが生き残る」
──なぜか彼らの発言が頭から離れなかった。
私は10年以上前からリモートで仕事をしている。
コア・エッジ理論で、アイデアに「正当性」を与える(村瀬俊朗:早稲田大学准教授)
巨大製薬会社ファイザーに勤めるジョージ・コヘンは、ある日こんな妄想を抱いた。
「社内の優秀な人材が、重要な業務により多くの時間を費やすことはできないだろうか?」
そしてコヘンは2005年、米国の内外に簡単な作業を発注できる社内向けサービス「pfizerWorks」を開発する[1]。コヘンの同僚に試作品を試してもらうと、その多くが気に入り継続を希望した。
しかしpfizerWorksはサイドプ
「新しいアイデア」はなぜ拒絶されるのか?(村瀬俊朗)
異質なものの組み合わせから新しい発想は生まれる。だが私たちには、未知の情報や知識を反射的に拒否してしまう、ある心理的作用があるという。その正体とは? どうすれば乗り越えられるのか? 早稲田大学准教授でチームワーク研究者の村瀬俊朗さんが解説する。
連載 チームで新しい発想は生まれるか(村瀬俊朗)
外部のアイデアを拒絶する「NIH症候群」2007年、ツイッター社勤務のクリス・メシーナは、チャットルー
なぜピクサーは「チームで創造性」を生みだせるのか?(村瀬俊朗)
アメリカと日本で10年以上にわたってチームワークを研究してきた、早稲田大学准教授・村瀬俊朗さんの連載「チームで新しい発想は生まれるか」。第2回は、創造性を阻害する「思考の枠組み」とそれを打破する方法に迫る。
新しい組み合わせを阻害するもの前回は、異なる情報の組み合わせから創造性は生まれること、そして異なる情報は個人より集団のほうが多く集まることから、チームは個人の創造性を超えると主張した。
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