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儀式で職場を楽しく!? 「シュールな似顔絵」を実践!

2024年4月3日発売の『儀式で職場が変わる』では、組織やチームで実践できる50の儀式が紹介されています。実際に英治出版でも、親会社である面白法人カヤックと「組織の結婚式」を開催し、グループ入りを盛大にお祝いしました
今回はその実践の第2弾。儀式No.8「シュールな似顔絵」を全社でやってみました! 
「準備合わせて2時間」「運営チーム2人」でできるとっても簡単な儀式の手順です。楽しい職場づくりに興味がある方は、ぜひご覧ください!(記事:齋藤)

また、この記事の最後には儀式をやってみたい方向けに本書のプレゼント企画をお知らせしています。ぜひ最後までお読みください♪


きっかけは「もっともっと楽しい会社にしたい」

英治出版はコロナ禍にリモート体制を整えて誰もが自由に勤務場所を選べるようになりました。オフィスで行っていた企画会議などもオンラインに移行し、全員が顔を合わせる機会が滅多になくなりました。

そこで昨年から英治出版は月に一回、全員が出社する「オフィスデー」を設けています。働く人同士のつながりを強め、コミュニケーションを円滑にするために設定された日です。

このオフィスデーをより効果的なものにするためにも、儀式を使って気軽に楽しく活発に発言しやすい場を設けられないかと考えました。

そうと決まればいざ実践! 儀式をやるまでのステップはたったの4つです。


1 仲間をつくる

本書でも「核となる価値観や問題点をチームメンバーといっしょに検討できるようにします(P48)」とあるとおり、儀式をやるにあたって仲間がいると心強いです。

どの儀式をやるといいか、当日の段取りは大丈夫か、など相談できる人を探しましょう。

今回は日頃から雑談レベルで「英治出版をもっと楽しい職場にしたいよね」と話していた、先輩のリリーさんにお声がけしました。

2 儀式選び(60min)

本書にある儀式のなかでも、抜き出し難度が【低】で比較的やりやすそうなものを抜き出しました。そのリストを見ながら1時間のミーティングをしました。

儀式を選ぶときに気をつけたのは、「どんなシチュエーションでやる儀式なのか」で「どんな目的で儀式をするか」です。

今回の儀式を行うことになったのは、「英治出版25周年のお祝いについて」のミーティングの前。

みんながクリエイティブなアイデアを出しやすくなるような役目を果たす儀式がよいのではないかということになりました。

一つずつ儀式の本を見ながら話し合いを進めていき「儀式No.29トレードオフ・スライダー」と「儀式No.8シュールな似顔絵」が残りました。

「トレードオフ・スライダー」はチームメンバーそれぞれが大切にしている価値観を手作りのスライダーにして可視化し、意思決定をしやすくするための儀式です。25周年のお祝いという、ざっくりした議題では、社員が大切にしたいポイントが見えていると議論が進めやすいのではないかと考えました。

「シュールな似顔絵」はチームメンバーの顔を一部分ずつ合作で描いていくイラスト版福笑いのような儀式です。普段のチェックインとは違い、言葉がなくとも20分ほど簡単に絵を描くだけで場がほぐれてしまうのがこの儀式のよいところです。

候補が最後の2つになったとき、私たちは今回のシチュエーションと目的に立ち返って考えることにしました。今回は、しっかりとした意思決定よりも、『英治出版25周年のお祝い』に関する自由で発言しやすい雰囲気を大切にしました。

活発で気楽なブレストのためのアイスブレイクとなるよう「シュールな似顔絵」をすることになりました!

「シュールな似顔絵」に必要なものは紙とペン、タイマー(スマホでも可)だけ。あとは当日の最終確認だけで大丈夫そうだということで、この日は解散しました。

3 事前準備(30min)

当日は、ミーティングの少し前に集合。本で読んだもののイメージをより確実にするため、実際に紙とペンを用意し実際に似顔絵を書いてみました。

実際にやってみると、意外な面白さがわかりました。

また、本を読んだだけではわからなかったつまづきポイントに気づくことにもつながりました。

4人一チームで4枚の紙を回しながら、4人分の似顔絵を一気に完成させる。理屈はわかったとしても、実際にやってみると意外と頭がこんがらがるのです。運営2人でも、仮想のメンバーを想像しながら、紙を回してイメージをしていきました。

さあ、準備は万端です。

4 いざ実践(30min)

全員が集まった段階で儀式の紹介を始めます。実際にデモンストレーションを見せると、「楽しそう」「早くやってみたい」という雰囲気に。

「よーいスタート!」の掛け声で、紙に描いてある人の似顔絵を書き始めます。4分の1の顔を描くのに制限時間は30秒。アラームが鳴ったら次々と回していきます。


お互いの顔を見ながら描いていく。
書いていると自然と目が合う!

あっという間に30秒×4の2分間が経過。これで全員分の似顔絵ができました。

出来た似顔絵は壁に貼っていく。
メンバーの即席肖像画に思わず笑みがこぼれる英治出版のみんな。
ところどころ似ているのが絶妙に面白い。

いつもとは違うミーティングの導入で、これまでにないほど場がほぐれていると実感できました。

実際にメンバーにやってみた感想を聞いてみると‥‥

リリーさん(実践の仲間・プロデューサー)

お声がけいただいた時、真っ先に感じたのは、儀式を使えばみんなが意見を出し合えるような活発な場を作れるのではないかという期待でした。
英治出版は真面目な人が多く、よく考えて発言する分、会議では沈黙も長くなるという文化があるのですが、今回はあえて言葉を使わないことで場がほぐれるのではないか?と考えてこの儀式を選びました。
実際、期待以上の反応がありました。儀式が終わってからも、いつも以上にみんなの笑い声や笑顔が見られたのが一番嬉しかったことです!
また、本には絵を描くときの制限時間は書かれていませんでしたが、上手い下手を意識させないために、一人30秒で描くようにしました。それでも意外と特徴を捉えた絵ができあがって、みんな日頃から案外よく互いを観察してるんだなと知れたのも、この儀式をやってよかったことです。

高野さん(このあとのミーティングを仕切った人・英治出版代表取締役)

英治出版ではミーティングが多く、ワークショップも時々やるので「チェックイン」などの手法や意見交換には慣れている人も多いのですが、これまでにない奇妙な導入で面白かったです。儀式のおかげで場に活気が生まれました。必然的におかしな似顔絵ができるので、その後も「正解」を気にせず飛躍した意見を出しやすい、クリエイティブな雰囲気になるのだと思います。ミーティングの目的が自由に多くのアイデアを出すことだったので、ぴったりでした。

1時間半の準備+30分の実践でできるとても簡単な儀式。しかし、それは闊達で気軽な意見交換の土壌づくりにつながり、さらに継続すれば心理的安全性が高く楽しい職場をつくることにもつながります。

また、この記事で紹介されている儀式以外にも、ストレスのある状況を打破するものや、組織の変革を支えるものなどがあり、儀式はあらゆる場面で役立ちます。

さらに、国外には実際に儀式(Rituals)を実践している企業の事例が多数あります。例えば、Airbnbは会議が停滞したときに、気づいた人からロボットのように退出するなど。

今回、そんな組織の力を楽しく引き出すための
「儀式」を広めてくれる企業・団体さまを募集いたします!

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儀式で日本中の職場をもっと楽しくしましょう!