”社員が主役!”英治出版とカヤックが挙げた日本初(?)「組織の結婚式」の舞台裏
2月29日、英治出版は面白法人カヤックの子会社となり、面白法人グループに仲間入りしました。
グループ参画にあたり、英治出版とカヤックで「組織の結婚式」を行いました。
このアイデアは、当社が4月3日に刊行する『「儀式」で職場が変わる──働き方をデザインするちょっとヘンな50のアイデア』(クルシャット・オゼンチ、マーガレット・ヘイガン著、齋藤慎子訳)で紹介されているものです。
英治出版とカヤックで行った「組織の結婚式」は対話と協働、そして遊び心に満ちた両社らしいイベントでした。当日の様子とその裏側をお届けします。
本の中で「儀式」を行う意義がこう記されています。
結婚式をする意義について、カヤックの担当者の方と対話する中で、以下のように目的を整理していきました。
「Eat your own cooking:自分の作ったものは自分で食べる」、当社書籍から得られるものを自分たちで体現していくため。
面白法人グループ化に至るプロセスをフロントで進めてきたメンバー以外にも、新しい「変化」と「機会」を意識付けるため。
それぞれ個性ある組織として、お互いの文化、一人ひとりの個性を知り、認め合う機会にするため。
実際の結婚式のように、いつか振り返って思い出せるような「力のある思い出」をつくるため。
そして、意義に沿ったテーマとして「社員が主役の組織の結婚式」を掲げました。ともすると、カヤック柳澤さん・原田の社長2人にスポットライトが当たりがちですが、これから実際にシナジーを生んでいくのは社員一人ひとり。
新しいコラボレーションの機会が切り開かれたこの門出をともに祝い合うことを一番大事にしたいと考えました。
当初、「結婚というメタファーはどうしてもどちらが嫁・婿というイメージを与えかねない」という懸念もありました。
しかし「社員がひとり一人が主役」というビジョンが見えてからは、社員全員がこの儀式の意義に共感し、準備が着々と進んでいきました。
例えば、衣装は「基本自由で、組織の一員として祝われるのにふさわしい服装」。「祝う」ではなく、主役として「祝われる」という点がポイントです。
結果、当日は思い思いの衣装で参加しました。
結婚式には、英治出版から17名、カヤックから9名、総勢36名が参加。
誓いの言葉から始まり、乾杯、ケーキ入刀、と結婚式らしいプログラムが続きます。
そして、祝電披露。
お送りくださったのは、ティール組織・ソース原理専門家・東京工業大学特任准教授の嘉村賢州さん、「コクリ!プロジェクト」創始者・英治出版フェローの三田愛さん、オーセンティックワークス株式会社代表取締役中土井僚さん、株式会社トビムシ代表取締役 竹本吉輝さん、島根県海士町の出版社「海士の風」のみなさま。
英治出版・カヤックともに関係の深い方から数々のお祝いの言葉をいただき、この結婚の実感がわいてきました。
さらに、婚前講座のオマージュで「組織の婚前アンケート」を実施。自社の組織文化をどう捉えているかについて事前アンケートをとり、両社の共通点・相違点を確認しました。
もちろん違うところもありながらも、「意見の対立を歓迎するかどうか」「職務が明確かどうか」「同僚との関係性」などの数値が近く、総じて似たもの同士カップルという結論に!
最後に、カヤックが大事にされている「ブレスト」を参加者全員で実施。
互いの未来のことを考えました。
実際に結婚式を行ってみて、参加した社員からは以下のような感想をもらいました。
これまで歩んできた英治出版としての道と、カヤックの道が重なり、未来につながっていく、そんなことを実感する節目の儀式となりました。
改めまして、これからも英治出版を、そして面白法人グループを、何卒よろしくお願いいたします。
今回の「組織の結婚式」のアイデアが掲載されている『「儀式」で職場が変わる──働き方をデザインするちょっとヘンな50のアイデア』。
本書には「組織の結婚式」のほかにも、一見変わっているけれどやってみると効果を実感できる儀式のアイデアが紹介されています。その一部は世界のトップ企業も実践しているものです。
読者の方も、ぜひこの本を参考に実践いただき、儀式によって職場の文化が変わることを実感してみてください。