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占部まり「死を想う」

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医療の発達に伴い、多くの人が天寿を全うする時代。誰もが前向きに人生の幕を下ろせるようになるには。「死を想う」をテーマに日本メメント・モリ協会を設立した著者が、その人らしい生き方と…
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#対話

母のこと。(占部まり)

母のこと。(占部まり)

しばらく間が空いてしまいました。

書こう書こうと思っていました。この連載を始めて1年が経ち、読んでくださった方への感謝の気持ち、これからの活動のことを書きたいと思っていました。でも、書けませんでした。

7月1日の朝、母が脳梗塞で倒れました。今年で90歳なので、体力はかなり落ちてきていましたが、頭はしっかりしていて、いろいろな面で支えてくれていた母でした。

私が買ってきた死にまつわる本の中から

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モヤ対話のすすめ:映画「カランコエの花」上映会レポート(八星真里子)

モヤ対話のすすめ:映画「カランコエの花」上映会レポート(八星真里子)

LGBTをテーマにした話題の映画『カランコエの花』の上映&トークイベント@英治出版。その中で「ハッとしたこと」を報告します。レポート後半には映画ネタバレあり!

知人を通して本作と監督のことを知り、女子校時代の友人との会話やLGBT研修受講時に考えたことを思い出した武貞真未さん(左)が「この映画を観ながら皆で語りたい」とイベントを企画。彼女の想いに共感してゲスト参加された、当事者の山下昴さん(中央

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「対話」を選んだ医師たちの話(占部まり)

「対話」を選んだ医師たちの話(占部まり)

「私の話を聞いて、あなたの安楽死やPASに対する考えが変わるとは思えません。
それでも私たちの国で起こったことを聞いてほしいのです。
今ではないかもしれませんし、少し先のことかもしれません。
それでも、近い将来かならず向き合わなくてはならない問題だと考えています」

これは先日、「医療倫理を考えるカンファレンス」での、カナダ医師会副会長ジェフ・ブラックマー氏の言葉です。彼の報告を聞いて、私は衝撃を

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