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『ティール組織』私はこう読んだ。

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『ティール組織』を各界のリーダーや研究者はどう読んだか。多様な視点から組織や社会の進化を考える。
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#マネジメント

組織が「人と人になる」とき(田中達也:リクルートコミュニケーションズ)

組織が「人と人になる」とき(田中達也:リクルートコミュニケーションズ)

人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。平成元年のリクルート入社以来、一貫して「人と組織のコミュニケーションづくり」に取り組んできた田中達也さんが語る。

組織はその拡大のために、人々を機械化するウィーン生まれの思想家イヴァン・イリイチは、かつてこう言いました。

「道具は最初、有用性を持って人々に貢献するが、分水嶺を越えると

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ティール組織を絵空事で終わらせないために(樋口あゆみ:東京大学)

ティール組織を絵空事で終わらせないために(樋口あゆみ:東京大学)

人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。『組織社会学から見た「ほぼ日」』の連載などで知られる、社会学者の樋口あゆみさんが語る。

繰り返し求められてきた「新しい組織」本書を読んだ後にパッと浮かんだ感想は、正直なところ、「事例はとてもおもしろいのだけど、どこか既視感がある議論だなぁ……」だった。組織を生命のメタファーで語ることも

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ひとりから始める組織変革(滝口健史:スコラ・コンサルト)

ひとりから始める組織変革(滝口健史:スコラ・コンサルト)

人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。組織コンサルタントとして様々な企業の組織課題解決を支援してきた滝口健史さんが語る。

ひとりのメンバーが会社を変えるのは、本当に不可能なのか経営者に「ティール」の世界観が備わっていない時に、ミドルマネージャーやひとりの社員が組織をティールに変容させることは「無駄な努力」「最初から負けゲー

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