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『ティール組織』私はこう読んだ。

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『ティール組織』を各界のリーダーや研究者はどう読んだか。多様な視点から組織や社会の進化を考える。
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『ティール組織』私はこう読んだ。 連載ファイナル大放談会!2018/9/21(金)

『ティール組織』私はこう読んだ。 連載ファイナル大放談会!2018/9/21(金)

【5万部突破&連載完走記念】『ティール組織』の連載寄稿者、読者、書籍の解説者、編集者、関連書の著者まで大集合!!

今年1月の発売以来大きな反響をいただいている『ティール組織』。読者の方からは、共感の声だけでなく、しばしば「非現実的だ」「自分の会社では無理」といった声もお聞きしてきました。

この本をどう受け止めればよいのか、どう役立てられるのか。――それを探求するため、英治出版オンラインにて各界

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リーダーが内省し合える「コミュニティー」が、意識の進化を後押しする(岡本拓也:ソーシャルマネジメント合同会社)

リーダーが内省し合える「コミュニティー」が、意識の進化を後押しする(岡本拓也:ソーシャルマネジメント合同会社)

連載:『ティール組織』私はこう読んだ。人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京、NPOカタリバなど、ソーシャルセクターで組織マネジメントに長年取り組んできた岡本拓也さんが語る。

ソーシャルセクターにおける「経営」の難しさ『ティール組織』を読んで、リーダーとしての自分の”器”、 あるいは本

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CEO交代の激変期、人事の役割を再定義させてくれた一冊(島田由香:ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス)

CEO交代の激変期、人事の役割を再定義させてくれた一冊(島田由香:ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス)

連載:『ティール組織』私はこう読んだ。
人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。働く場所と時間を社員が自由に選べる制度「WAA(Work from Anywhere and Anytime)」などを通して生産性と幸福度の向上に取り組む島田由香さんが語る。

『ティール組織』を読んで確信を新たにした。「やはりリーダーがすべて」。

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メモ不要。読めば思考が走り出す本(岡田武史:今治.夢スポーツ)

メモ不要。読めば思考が走り出す本(岡田武史:今治.夢スポーツ)

連載:『ティール組織』私はこう読んだ。
人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。元サッカー日本代表監督であり、現在は「今治.夢スポーツの代表」として「心の豊かさ」を大切にする社会づくりに取り組んでいる岡田武史さんが語る。

組織の「メタファー」を得たきっかけ
生物学者の福岡伸一さんと、組織について話したことがあった。福岡さんは

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組織が「人と人になる」とき(田中達也:リクルートコミュニケーションズ)

組織が「人と人になる」とき(田中達也:リクルートコミュニケーションズ)

人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。平成元年のリクルート入社以来、一貫して「人と組織のコミュニケーションづくり」に取り組んできた田中達也さんが語る。

組織はその拡大のために、人々を機械化するウィーン生まれの思想家イヴァン・イリイチは、かつてこう言いました。

「道具は最初、有用性を持って人々に貢献するが、分水嶺を越えると

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ティール組織を絵空事で終わらせないために(樋口あゆみ:東京大学)

ティール組織を絵空事で終わらせないために(樋口あゆみ:東京大学)

人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。『組織社会学から見た「ほぼ日」』の連載などで知られる、社会学者の樋口あゆみさんが語る。

繰り返し求められてきた「新しい組織」本書を読んだ後にパッと浮かんだ感想は、正直なところ、「事例はとてもおもしろいのだけど、どこか既視感がある議論だなぁ……」だった。組織を生命のメタファーで語ることも

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ひとりから始める組織変革(滝口健史:スコラ・コンサルト)

ひとりから始める組織変革(滝口健史:スコラ・コンサルト)

人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。組織コンサルタントとして様々な企業の組織課題解決を支援してきた滝口健史さんが語る。

ひとりのメンバーが会社を変えるのは、本当に不可能なのか経営者に「ティール」の世界観が備わっていない時に、ミドルマネージャーやひとりの社員が組織をティールに変容させることは「無駄な努力」「最初から負けゲー

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100%のコミットメントをメンバーに求めない組織はありなのか?(藤村能光:サイボウズ)

100%のコミットメントをメンバーに求めない組織はありなのか?(藤村能光:サイボウズ)

人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。「複業採用」などの先進的な取り組みで注目を集めるサイボウズのオウンドメディア「サイボウズ式」編集長の藤村能光さんが語る。

ふとした気持ちで始まった「働き方実験」「会社の仕事だけに100%コミットする」のではない生き方を実践したい──。

こう思い立ったのは、今年に入ってからだ。複業を始

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組織論の「夢」に迫れているか?(永山晋:法政大学)

組織論の「夢」に迫れているか?(永山晋:法政大学)

人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。組織論を専門とし、主にチームや組織のクリエイティビティを研究している永山晋さんが語る。

組織論かねてからの「夢」とは?言うまでもなく、「組織」とは分業のパワーを存分に活かすことで個人では不可能な目標を達成するためのものだ。にもかかわらず、組織に埋め込まれたメンバーは個人では生じ得ない問

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色の変化をたのしもう(小竹貴子:クックパッド)

色の変化をたのしもう(小竹貴子:クックパッド)

人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。クックパッドの初期メンバーで、現在も同社のブランディング部門を率いる小竹貴子さんが語る。

定款にミッションを?2018年3月27日の定時株主総会で決議された定款に、クックパッドが「ミッション」の項目を設けたことが、ちょっとした話題になりました。

「世界中のすべての家庭において、毎日の

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小竹貴子×阿部裕志「みんなで語ろう、私の組織論」――連載「『ティール組織』私はこう読んだ。」トークイベント

小竹貴子×阿部裕志「みんなで語ろう、私の組織論」――連載「『ティール組織』私はこう読んだ。」トークイベント

英治出版オンラインで連載中の「『ティール組織』私はこう読んだ。」の執筆者をゲストにお迎えしたトークイベントを開催します! お申し込みページはこちらから。

【連載のご案内】
人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。本書を読んだ各界のリーダーや研究者が、自身の解釈や問題意識を述べながら、働き方や組織形態、社会のあり方まで幅広い視点を提供する。

※「『ティール組織』私はこう読んだ

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もし島全体がティール社会だったら(阿部裕志:巡の環)

もし島全体がティール社会だったら(阿部裕志:巡の環)

人類の長大な歴史から組織モデルの進化に迫る『ティール組織』。各界のリーダーや研究者はこの本を読んで何を感じたか。地域活性のモデルケースとして知られる「海士町」で人材育成や町の魅力化に取り組む阿部裕志さんが語る。

僕と「ティール」の出会い僕はいま、島根県隠岐諸島の海士町という人口2300人ほどの小さな島に住んでいる。かつてトヨタ自動車の生産技術エンジニアとして働いていたが、この激化するグローバル競

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