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占部まり「死を想う」

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医療の発達に伴い、多くの人が天寿を全うする時代。誰もが前向きに人生の幕を下ろせるようになるには。「死を想う」をテーマに日本メメント・モリ協会を設立した著者が、その人らしい生き方と… もっと読む
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2018年10月の記事一覧

「対話」を選んだ医師たちの話(占部まり)

「対話」を選んだ医師たちの話(占部まり)

「私の話を聞いて、あなたの安楽死やPASに対する考えが変わるとは思えません。
それでも私たちの国で起こったことを聞いてほしいのです。
今ではないかもしれませんし、少し先のことかもしれません。
それでも、近い将来かならず向き合わなくてはならない問題だと考えています」

これは先日、「医療倫理を考えるカンファレンス」での、カナダ医師会副会長ジェフ・ブラックマー氏の言葉です。彼の報告を聞いて、私は衝撃を

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高瀬舟考(占部まり)

高瀬舟考(占部まり)

多くの人が天寿を全うする時代、誰もが前向きに人生の幕を下ろせるようになるには? 「死を想う」をテーマに日本メメント・モリ協会を設立した著者が、その人らしい生き方と最後の時間を考える。
連載:死を想う――その人らしい最期とは

森鴎外の『高瀬舟』という短い小説があります。これはおそらく、近代文学で初めて安楽死を取り上げた作品です。あらすじをご紹介します。

京都の罪人を遠島に送る高瀬舟に乗せられた弟

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「塩の芸術家」から死を想う(占部まり)

「塩の芸術家」から死を想う(占部まり)

多くの人が天寿を全うする時代、誰もが前向きに人生の幕を下ろせるようになるには? 「死を想う」をテーマに日本メメント・モリ協会を設立した著者が、その人らしい生き方と最後の時間を考える。
連載:死を想う――その人らしい最期とは

内なる記憶と対話するもう一度、大切な人に会いたい、思い出に触れたい、という強い願望のもとに創作活動をされている山本基さんの作品を見に金沢まで行ってきました。作品が展示されてい

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